◆5月8日(月)の子どもたち
2015年06月09日 火曜日
◆まねっこじょうず(つぼみ)
カキカキ!カンカン♪
今日は朝から嬉しい出来事がありました。朝、ミッキー体操が終わるとみんなで集まって絵本を読んだりと朝の集まりがささやかながら開かれています。今日もそんな時間をみんなで過ごし、子どもたちの名前を呼ぶ時間となりました。「〇くん!〇ちゃん!」と次々に呼ばれていきます。以前もお伝えしましたが名前を呼ばれた子どもたちの反応は一人ひとり違く、振り向いて『ここよ』と目で教えてくれる子もいれば照れて顔をそむける子もいたりと子どもたちの姿は様々です。
今日も子どもたちは色々な反応で楽しいな~と思いながら次は△ちゃんの番。「△ちゃーん!」と目を見ながら呼んでみました。すると返って来た反応は意外な姿で、名前を呼ばれた△ちゃんは両手をピン!と伸ばして全身でお返事してくれたのです。ついこの間まで△ちゃんは名前を呼ばれても遊びに夢中だったり、気付いても振り向いてくれるまでで、手を挙げる等の表現は今日が初めて。その姿を見た保育士たちはあまりにも嬉しくて「わぁー!上手だねー」と大喜びさせて頂いた瞬間となりました。
さて、園庭へ遊びに行きました。子どもたちの中で少しずつ園庭も楽しい場所と認識されてきており、テラスを抜けて積極的に遊びに行く子も増えてきています。気付けば最初にいた場所から離れてバラバラに行動している時もあり、行動範囲が広がってきているのも嬉しい事です。
そんな中、□ちゃんと☆ちゃんはふたりで何やら地面に座り込んで黙々と遊んでいます。□ちゃんは掌を左右に動かし砂の感触を楽しみ、☆ちゃんは鍋を逆さにして遊んでいました。そこへ枝と石を持ってちょっとお邪魔してみました。そしてその枝と石を二人の目の前でちょっと使って遊んでみたのです。
まずは枝。枝をえんぴつの様に使って地面にぐるぐると絵を描いてみました。その様子を見ている□ちゃん。動いている保育士の手と枝をじっと見つめています。すると、掌で砂を触るのをやめて□ちゃんは保育士の持っている枝に手を伸ばしてきました。『あっ!枝が気になったんだな~』と思い、そっと渡してみると同じように枝を動かして地面に線など、枝が動いた跡が残されていきました。自分の手が動くのと同時に地面には色々な跡が残るのがとても楽しいようで、時折こちらを見ては地面に集中していました。
次は石。石は鍋の底にカンカンと当てて音を鳴らし、今度は石をそのまま地面に置いてみました。たった一度目の前でやっただけ。でも、☆ちゃんは保育士の行動を見逃さず、そしてどうやっていたのかをすぐに理解したのでしょう。石を手に取った☆ちゃんは鍋の底に石を当て始め、カンカンと元気な音を響かせていました。
□ちゃんと☆ちゃんは保育士の取った行動が気に入ってくれたようで上手に真似っこしてくれとても集中していました。二人の前ではそう長くなく、少しやってみただけですが、それをすぐに行動に起こすなんて子どもたちは本当によく見ています。だからこそ行動には気を付けないといけないなと思いながらも、どうせなら楽しい刺激を与えてあげたいものです。色々な場面で上手に真似っこする子どもたちを見て、次はどんな真似っこ上手が現れるのか楽しみになりました。
K・E
◆共に楽しむ(ふじ1)
日に日に自分でやろうとする気持ちが色々な場面で見られるようになりました。
今日も休み明けの月曜日でしたが、元気いっぱいに園庭で遊びました。
ハトがいたのですが、追いかけたり、指さしをしたりする姿も見られたり、門の所で誰かが来ると、今までは鍵をがちゃがちゃすることが面白くて夢中でしたが、今日は「どうぞ」と言っているかのような感じで鍵から少し離れたところで見ていたり、時に「バイバイ」と手を振る姿も見られていました。
自分の落ち着く場所で休んだり、今日は園のプランターで栽培して収穫できた野菜(きゅうり)を味見してみた子どももいました。
保育士が、食べられるように切っていたのですが、その時から興味を示してじっと様子を見ている子どもも数名いました。きゅうりの元々の形から食べられる状態の過程を知る、見ることはとても貴重な体験だったんだろうなと思います。もちろん、これからももっと増えてくると思うので、みんなが経験できるように声をかけていきたいなと思います。
泥んこだらけ、水だらけになりながらも、部屋に入るときに自分の靴を自分で脱いで下足箱に片付けることができるようになったことも成長の一つです。その時の気分、一度できたからといってまたできるか、と言われるとそうではない時もあると思います。
その時その時の一瞬を認めて褒めて子どもと一緒に楽しむことを大切にしていきたいと思います。(T・M)
◆採れたての味(ふじ2)
保育室前のプランターには、そろそろきゅうりが育ってきました。
今日は採れたてのきゅうりを食べようと、給食室からまな板、包丁、熱湯をくぐらせる為のボウル、味付けにお塩とお味噌を調達してきました。
収穫するところから体験しました。
ちょっとチクチクしているのは新鮮な証拠です。
ハサミでチョキンと切って、まずは水道で洗いました。
それを熱湯にくぐらせて、ウッドデッキで切り始めます。
興味津々に覗き込んでいます。
思わず手が出てしまいますが、ぐっとこらえて切り終わりを待ちました。
2本の立派なきゅうりを細長く切ると、結構な量になりました。
それにお塩をチョンチョンと付けて、お味噌もチョンと付けて食べてみます。
美味しい。採れたてきゅうりのみずみずしさは、青臭さを全く感じない美味しい旬の味でした。
おかわり、おかわりと何度も手が伸びてきます。
いつも野菜を残してしまう子の様子をそっと見ていました。
あれれ?美味しそうに食べています。うっかりかしら?
いえいえ、本当に採れたてきゅうりは美味しかったのです。
採ったものをその場で食べるからこその経験でした。
夏野菜がこれからどんどん実をつけてきます。
次は何が採れるかな?
食育につながる事を考えていこうと思います。(N・S)
◆ありさん探しと山登り(ふじ3)
ありさんのおうちあったよ!
週明け今日も晴れたので園庭へ行きました。
朝の集まりで昆虫の絵本を見ていたこともあり「ありさんどこかなぁ?」と探す姿がありました。
〇ちゃんがありさん発見!すかさず「ありさんいたよー」とみんなに教えてあげていました。
その声を聞いて△くんや◇ちゃんが集まってきました。
穴に入っていくありを見て「ありさんのおうちだよー」と〇ちゃん。「ほんとだー」と◇ちゃんも見ていました昆虫の絵本にありの巣がのっていてありさんのおうちと紹介していました。ありさんの入っていく穴がおうちと分かった〇ちゃんは嬉しそうにありが入っていくのを見ていました。
その隣の砂場では土曜日に作ってあった山がありました。作りたてと違い固まった山はみんながのっても壊れません。☆くんは山に登ろうとしていました。そこに山があるからのぼるんだ!というように目をきらきらさせのぼっていきます。転がり落ちてもそれも楽しいのか笑っています。角度をかえながら、どこが登りやすいか考えて登っているようでした。頂上までくると上に立とうと頑張っています。足の置き場とバランスを考えながら立ち上がります。やったーと手をあげてきらきらした嬉しそうな笑顔がみられました。その後も何度か登って楽しんでいた☆くんは泥だらけ。
それを見ていた△くんも山登りにチャレンジしていました。上まで登ると嬉しそうににやり。立とうと思いながらもなかなか立てずにいましたが少しだけ、そーっと手を離し登れた感覚を味わっていました。
その後2人は山にあった穴をさらに掘って楽しんでいました。
泥まみれになりながらずーっと遊んでいた☆くんと△くんのきらきらした笑顔を見て、思いっきり遊び込む中で転げても何度も楽しんだり、どこが登りやすいか考えたり、バランスを考えたり、頂上に登る勇気を味わったのだと思いました。二人だけではなくその後も何人も楽しんでいました。
これからも虫との出会い、砂、泥あそびの環境を広げていけたらと思います。
t*s
いざ山登りへ!
ここにありさんもいたよ!
◆選んだり・考えたり・見つけたり。(きく)
月曜日はお友達に会えるのが嬉しいようで、キャーキャーと嬉しい声が響きます。一緒にじゃれ合ったり、なんとなく戦隊もののヒーローにあこがれ始めている子もいるのかなりきって遊ぶ子も。
最近は、園庭に行く前に、裸足で行くか靴を履いて行くかを問いかけます。「はだしでいく!」「くつはくの」とその日、その気分で子どもたちはどうするか選んでいます。テラスへ出ると、先日の雨で出しておいたプールにたくさん水が溜まっていました。「あ!おみずいっぱい!」と子どもたちの目が輝きます。さわりたい反面でも、これは触っていいのか子どもたちなりに考えたようで、「みてるだけだよ」「まだプールじゃないから」なんて声も。でも触りたい・・・こちらの顔をちらりと見ます。「ちょっとだけならさわっていいよ」と話すとにやり。ちょっぴり水に手を入れると「つめたい!」「きもちい」と言いながら感触を確かめていました。「プールの日になったらたくさんあそぼうね」と言うと「早くプール入りたいね~」と今からプールが待ち遠しいようです。夏が楽しみです。
園庭へ行くと、虫探しをしたりキュウリやトマトの成長を見たりしました。ちいさなキュウリを見つけると「あ!きゅーり」「ちいさいねぇ」と言いながら見つめます。トマトのプランターをのぞいて見ると緑色の実がいくつかなっていました。実がなっているとつい採りたくなってしまう気持ち。手が伸びます。「緑はまだあかちゃんだから食べられないの」「緑はすっぱいから赤になったらとって食べようね」と話すと、「みどりすっぱい、あかくなってから」と子どもたちはぶつぶつと唱えます。「みどりだめ・あかいになってない!」となんとなくまだ収穫できないことを感じてくれたようで、じっと眺めていました。赤くなる日はいつかなぁ?園庭にはお楽しみがいっぱい待っています。
そんなトマトの観察をしていると、〇くんがやって来て、「せんせいみて」と見せてくれたのは小石。手のひらでぴかっと光る小石。「これ、おさかななの」と〇くん。そうか、おさかなかぁ。そんなとき子どもの想像力は無限だなと思わされます。大事なので落ちない様に両手で押さえていますが、小石はポロリと地面に落ち、「あーおちちゃったよー」と下を見ます。砂利ばかりの園庭で小石を見つけ出すのは大変です。でもすぐに足もとに落ちていたので見つけました。一安心の様子で握ります。たかが小石。されど小石。たくさんの砂利や小石がある中、そのぴかっと輝く石を見つけたことって凄いことなんだなぁと思いました。
沢山の興味の中で、見えるもの、自分の目に入って来るものは限られていると思いますが、広い広い世界の中でたった一つの「お気に入り」を見つけることのできる子どもたちの目線は凄いなぁと改めて思うのでした。
(K*S)
トマト早く赤くならないかなぁ~♡
みんなで電車ごっこ!
◆「かわいそうだよ。」(たんぽぽ)
「どこにいくの~?」
今日からまた一週間はじまりますね。今日は身体測定をした後すぐに園庭へ行きました。お決まりのプランターでトマトの観察。△ちゃんが「ねぇねぇ、お花がきれいだよ。」と花壇の方を一緒に見ていると巨大なダンゴ虫を発見。捕まえて見ていると触りたくて葉っぱでツンツンとすると丸くなってしまい中々もとに戻らないダンゴ虫にゲラゲラ笑う◇くん。そして「なんでもとに戻らないんだろうね・・・?」と話していると△ちゃんが「おーい!だんごむしさん。起きてー!」と一言。しばらく応答がないまま見ているとまたしても、足が動きだしひっくり返っている状態で頑張って地に足を付こうとしています。そしてまたお出かけ。「どこ行くんだろうね?」「おさんぽじゃない?」「お昼寝しにいくんだよ。」と子どもたちもあとを追いかけます。ちょっとすると見失い、「あったよー!」と声を掛けて教えてくれたと思ったらよく見ると小さい丸い石でした。それでも子どもたちは「いっぱいいるよ!」と辺りを見回して言います。小さい丸い石ころをダンゴ虫だと思って再び「ダンゴ虫さーん!」反応がないので「お昼寝じゃない?」とこどもたち同士も動かない石を見てやりとりしていました。大人からみたら、小さい石とわかりますが、子どもたちから見たら丸まったダンゴ虫に見えるのですね。確かに小さいし、とっても似ている。子どもたちの発想って面白くて可愛いですよね。
ひとまず、ダンゴ虫探索隊はその場をあとにしてそれぞれ遊びにいきました。そのあと、「あったよ!」とアリを探していた◎くん、捕まえようとして力が強すぎて潰れてしまいました。「かわいそうだよ。」と△ちゃん。その言葉の意味を理解して使っているのかはまだ確かじゃないですが、そこで言った「かわいそう」の一言。びっくりしましたが、△ちゃんなりにその意味がすこしずつわかってきているのかな?とも読み取れました。
これから友達や保育士を通して知っていく言葉…まだまだ言葉にならない時もありますが、言葉はいつも生きています。それはどんな言葉でも、どんな言語でも。子どもたちの発信する言葉にどんな時も耳を傾けて関わっていける私でありたいなと思っています。
(Y.E)
「にょろにょろ~へびさんみたいだね!」長いホースでトンネルを通っています。
「ままにプレゼント!」「ぴゅれじぇんと!」思いが詰まったお絵かきのプレゼント。
◆劇遊び(うみぐるーぷ)
誰が何役をするのか相談中。
◇くん「先生見て見て!なめくじ見つけたよ!小さくなったり、大きくなったりするんだよ」
手に乗せて◇くんはご満悦です。園庭の丸太の皮を剥がして、かみきり虫やありを見つけて今日も楽しい虫観察をしました。
お部屋ではドレスを着てお姫様ごっこやプリキュアごっこをする子が多いです。
以前に□くんが「オオカミだぞー」とごっこ遊びをしていたお友達を驚かしていました。その様子からオオカミが出てくるお話しで劇遊びができるのではないかと考え、「おおかみと7匹の子ヤギ」を選びました。先生がお母さんヤギとオオカミを担当し、子ヤギを子ども達に担当してもらいました。◎ちゃん「オオカミがお前はお母さんじゃないよ!お母さんの手は白い手だ!」と言われてるところが好きなの」□ちゃん「オオカミのお腹からお兄さんお姉さんヤギがでてくるところが好き」と教えてくれました。
もも組さんを中心に劇遊びが好きになった子が多く午後に5回もしました。
子ヤギやオオカミの耳など衣装を作るのか?それとも舞台を作ったりするのか?
この遊びがどんな風に発展するのかとても楽しみです。
(K.S)
なに虫がいるかな?
◆子どもの目の向く先を一緒に見る(にじグループ)
今日からまた一週間の始まりです。
先日にじグループであおむしの観察をしていることを知った職員が、みかんの葉とそれに付いていた小さな卵ごと、にじグループに持ってきてくれました。休み明け、あおむしの入っている籠を覗くと、なんと、小さい卵から黒い、とても小さな幼虫が生まれていました。
子どもたちも嬉しそうに覗き込み、驚きと喜びでいっぱいのようでした。
今日も〇くんは自分から「せんせい、みにいこう」と来て、ベランダのドアを開け、栽培している植物を観察しています。
今日の土は湿っていたので、水はあげないことにしました。
そして、ひとつ気づいたことに、今生えている葉とは違う、細長い葉の植物が2つ生えていました。〇くんは「これなんだろう?」と土を掘ってその葉の下を辿ってみましたが、なかなか見えません。するとそのカップを持ち歩き、栽培に詳しい保育者にこれが何なのか、聞いてみました。するとこれは「雑草」だということがわかり、抜いた方がいいことを教えてもらいました。なぜかというと、『今育っている葉が大きく育たなくなるから。葉っぱと葉っぱがケンカしちゃうんだよ』と聞き、それならと嫌な顔をせずに、雑草を抜くことにしました。〇くん、またひとつ学びが増えました。
毎日しっかり観察し、探究心を巡らせている〇くん、それがいろいろな学びになり、素敵なつながりになっています。
園庭に出ると、◇くんが、あるものを持って来ました。藤棚のところにできていた、ソラマメのようなインゲンのような、植物です。◇くんは「えだまめだ」と言っていました。
そしてそれを取ってみると今度は「きってみたい」と言っていたので、給食室で包丁とまな板を借りて、切ってみました。
「たねだ!」「きゅうりみたい」
匂いを嗅いでみると、「なんかくさい!」との声。
触ってみると少しくっつくように、ペタペタしていました。
切ったあとは、「やいてみたい!」と◇くんの提案で、もう一度給食室に向かいました。
会う保育士にも見せて話をしていると、「これは食べられるものではないと思うよ」との情報をいただいたり、また他の保育士には「このまま食べてみたらどんな味がするんだろうね?」と言われ、少し抵抗がありながらも口にしてみると、すぐに出していました。渋かったようです。私自身も食べてみましたが、すぐに渋さが口の中を広がりました。
これで焼いた後、どう変化するかまた楽しみになってきます…。
給食室でフライパンと木べら、油も少しもらって、実験です。
◇くんが自分で炒めてみました。「わーなんかおどってるみたい!」と油の上を滑り動く姿を発見していました。
ほんのり焦げ目がついたところで火を止め、さて、また試食です。
今度はどうでしょうか…?
「いいにおい~」と言う◇くん。匂いを嗅ぐと、おいしそうな匂いがします。
少し口に入れてみると…「ん、ちょっとおいしい!」と一言。
でもかじってみると…「あ、だめだ。しぶい。」と。私も味見しましたが、やはり渋くて食べられるものではありませんでした。
残念がる様子もなく、これどうしようと言いながら、再び園庭へ戻ります。
さっき会った保育士にもう一度報告をしに行くと、その植物の話をしてくれました。
これがあった場所を聞かれ、伝えると、これは何か…「木」なんです。
藤棚の木。少し前には花が咲いていました。これは花の木で、食べ物のなる木ではなかったのです。だから、食べてもおいしくなかったのです。
それを教えてもらうと納得したようで、満足したように帰っていきました。
子どもの興味のあることに目を向け、それを一緒に探究していく。
私自身、子どもたちと一緒に学んでいくことが多く、またそれをありがたく思います。
日々、一つひとつの子どもの姿、目の向く先を一緒に見ながら、時には一緒に取り組み、時には少し離れて見守りながら、過ごしていきたいと思います。
(H.K)
切ってみる。
雑草?
◆じゃがいも?いいえ、新じゃがいもです!(そらグループ)
稲作りを体験してから、栽培に興味を持った◎くん。
残念ながら稲はダメになってしまったのですが、植えるときはあまり興味がなかったじゃがいも栽培も、今では毎日空中菜園に足を運ぶほどです。
そんな◎くんが、金曜日に空中菜園に行ったときに、小さなじゃがいもを保育士からもらいました。毎日毎日じゃがいもの様子を見に来る◎くんなので、特別くれたのではないかと思います。そのじゃがいもは『新じゃがいも』というんだよと教えてもらい、そしておうちにあるじゃがいもと比べてみてごらんと言われたそうです。
◎くんはすかさず『じゃがいも』と『新じゃがいも』の違いは何かと聞いてみたそうです。
「なんだろうね~」と一緒に考えつつ、その謎は月曜日の今日まで持ち越しました。
朝の集まりのあとにひまわり組さんだけ集まって、◎くんのじゃがいもの話を共有しました。
私が「◎くんがじゃがいもをね・・・」と話すたびに「じゃがいもじゃなくて新じゃがいも!」と訂正する◎くん。◎くんにとっては『新じゃがいも』というのがポイントになっているようです。
『じゃがいも』と『新じゃがいも』の違いは何だと思うか子どもたちに聞いてみましたが、イメージがわかないようでわかんない・・・とのこと。そこで、誰だったら知っているだろうかという質問をしてみることにしました。
すると、すぐに手を挙げたのは△くん。自信満々に答えたのは「◇くんが知ってるよ。」という答えでした。◇くんは虫のことが詳しい子どもたちが認める虫博士。
そんな◇くんならなんでも知っているんじゃないかと思ったのでしょう。子どもたち同士の信頼関係と互いに認め合っていることを感じた会話でした。
さすがの◇くんもわからないということで、野菜に詳しい人に聞いてみようということになりました。
そこで名前があがったのは『きゅうしょくのせんせい』や『やおやさん』。
『おかあさん』という名前はあがらなかったので「みんなのお母さんは知ってるかな?」と聞くと「ううん。知らないよ。」となぜか即答でした(笑)
でも、お母さんいつもお買いものしてるよね?と聞くと、やっと「ああ、そうだね~」と繋がってきたようです。ということで、今日はお母さんたちに聞いてみようということで終わりました。
園庭に出ると「じゃがいも見てみたい。」と数人の子どもたちが集まってきました。
朝共有したことがきっかけで興味を持つ子もいるようです。
◎くんがここぞとばかりに、説明してくれます。
自分が教えてもらったことを誰かに伝えたいと思うことも順調に成長している証です。
保育者間で、子どもたちの姿や言葉を共有しながら、次はどんなものを用意しようか、どんなふうに展開していくだろうかと話す時間はなんとも楽しいものです。
そんな共有を大切にしながら、子どもたちの探求心やわくわく感を引き出していけるように『今』をしっかり見つめていきたいです。(I.E)
ジュース屋さんはやっぱり大人気。お金のやりとりがあることも理解してきているようです。
お部屋ではこんな遊びも。シーグラスで作ったお腹の中の迷路だそうです。
Posted in 園のこだわり