子どもの気持ち
2015年05月27日 水曜日
あるお子さんが通っている保育園での話です。
製作の時間に、テーマに沿って折り紙を折り、その後制作帳に貼る。仕上げは蛙をクレパスで仕上げる。
【緑の蛙の出来あがり】その後、蛙の周りを黒で描きました
ところがその作品を、担当保育士に「蛙は緑」と否定されてしまいました。
それからは、家では絵が大好きなお子さんが園では制作が嫌いになってしまいました。
蛙の周りの黒い部分に対して『どうして描いたの?』とお母さんが尋ねると『僕のお父さんには、おひげが生えている』・・・と。
実は黒のクレパスには、意味があったのです。【お父さん蛙】を描いていたのです。
子どもの絵や行動には意味があります。こちらの価値観で決めつける、押し付けることで子どもの心を傷つけてしまいます。このお子さんは親子のコミュニケーションがありお母さんが聞いてくれて良かったと思います。
(1) 育子園では、一人ひとりの発達の連続性を保障した環境で生活をします。
(2) 子どもは、一人ひとり自分の発達に応じた遊びを選択出来るようにしています。
3~5歳は「プロジェクト型保育」を取り入れ子どもの探求心を広げたり深めたりできる環境を設定しています。
その話を通して、改めて日々の保育実践に中にある「大人の都合で子どもをコントロールしない」という理念を思い出し、職員はチームで共有することで、子どもの発達について話しあえることを有難いと思います。そして振り返りの大切さも確認できました。
職員朝礼で一緒にこの話を聴いていたT職員が、最近田んぼで蛙の鳴き声が心地良く聞こえ、観察していたら「土色のような黒っぽい蛙」がいたと話し、S県の蛙の話で盛り上がりその心地良い鳴き声の披露もしてくれ、笑い声と共に一日がスタートしました。 園長
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