スキンシップ(抱っこ)
2015年05月08日 金曜日
ゴールデンウイーク明けの子どもたちは、思っていたほどの心配もなく、今週は終わりそうです。長いお休みのお子様は来週からがはじまりでしょうか。
休み明け・・・、いつも元気いっぱいの3歳児U君が珍しく様子が違いお母さんに尋ねたところ、「園に行きたくない・・・」と言っているとの事。お母さん大好きのU君にそんな姿も見られました。
今月も明橋先生の子育てパパ・ママに贈る「子どもの関わり方ワンポイントpartⅡ(第2回)全保協5月号記載の中から『スキンシップ(抱っこ)』を記載します。
『子どもの心を育てる時に一番大切なことは、自己肯定感(自分は生きている価値がある。自分は大切な存在だと思える気持ち)を育てることです。
では子どもが小さいとき、どうしたらその気持ちを育むことができるのか、その一番の方法はぎゅっと抱きしめたり、手を握ったりするなどのスキンシップ(抱っこ)です。
抱っこしてもらうと、子どもはとても気持ちよく感じます。同時に「自分は大切にされている」と思います。それは自分が大切にされる価値があるからなんだと、自己肯定感が育ちます。ところが泣いても、泣いてもちっとも抱っこしてもらえないことが続くと、子どもは「自分は大切にされてない」と感じます。それは保護者が忙しい等の理由もありますが、子どもはそうは思いません。ちっとも抱っこしてもらえないのは「自分にそれだけの価値がないからだ」と感じてしまうことがあるのです。
どうしても抱っこする時間がとれない時もありますが、抱っこできるときには大いに抱っこする、それだけで、子どもの自己肯定感を育てることになります。
ところがこの「抱っこ」が日本中で否定された時期がありました。第2次世界大戦後、アメリカの子育てが日本へ一気に入ってきたときです。『強制自立法』と言う育児法の中で『抱きぐせをつけては行けない』ことが大々的に宣伝されました。ですから、この時期に子育てをしたおじいちゃんおばあちゃんの中にはいまだに、「抱きぐせをつけてはいけない」という人もいます。しかしその後アメリカではいろいろな研究がなされて、強制自立法は間違えだった、抱っこは大いにしていい、との考え方に変わりました。しかし、その研究結果がきちんと日本で広まらなかったために、いまだに誤解している人がいるのです。
赤ちゃんは泣くことでしか自分で気持ちを伝えることが出来ません。その訴えを無視して相手をしないことが続くと、子どもは「自分は人に助けを求めてはだめなのだ」と思ってしまいます。そうなると『手のかからない子ども』になってしまいます。これは決してよいことではなく、子どもが周囲に気持ちを伝えることをあきらめてしまったということなのです。そうすると、大きくなってからさまざまな心のトラブルに発展することがあるのです。
ただ保護者もどうしても抱っこできないこともあるでしょう。しかし自分を責める必要はありません。たいていは保護者もいっぱい、いっぱいになっているときですから、周囲に助けを求めましょう。あなたのヘルプコールを待っている人はたくさんいます。きっと支えになってくれるでしょう。』
私たちは今年度も居心地のよい保育園づくりを目指し、これからの園生活を通して少しでも保護者の方と共にお子様の成長を見守って行けたらと思います。
明日は幼児組さん(ゆり)の親子遠足です。保護者同士の親睦もさらに深められるよう、お休みの貴重な時間、又お仕事をお休みされ貴重な時間を、皆さんと共に楽しく過ごせたらと願っています。どうぞ宜しくお願いいたします。
これからも、親子お楽しみ会の中でも、また、毎日の送迎のときでも何かありましたらいつでもお声かけ下さい。
園長
Posted in 三感ブログ