知恵を使って
2015年05月25日 月曜日
空中菜園のじゃがいもにお水をあげようと、何人かの子供たちが、ジョーロに水を汲んで運んでいました。小さな水遊び用のジョーロを使う子に混じって、大きな大人用のジョーロを使う二人の男の子がいました。その大きなジョーロに水をたっぷり入れると、相当な重
さです。
『そんなに入れたら重くて運べないかも…』と思いながら、二人の様子を見ていました。二人は年中児のZ君と年長児のE君です。
E君がまず、ジョーロを運び出しました。案の定、重いためよたよたしながら運び、また、持ち方もバランスが悪いため、水がばしゃばしゃと大量にこぼれます。
E君は困った様子でこぼれた水を見つめ、ジョーロを持ったり置いたりしながら持ち方を何か考えている様子です。
そして、バランスの良い持ち方を発見しました。
一方、Z君も水を入れ終わり運び出しました。そしてやはり水がばしゃばしゃとこぼれています。E君は後ろを振り返り、Z君か自分と同じ状態であると気づくと、持ち方を伝えます。Z君も無事、バランスの良い持ち方になり、こぼす量も減りました。
でも、重いことには変わりなく、二人はその後も一所懸命運んでいました。途中、頑張っているZ君のもとに年長児Mちゃんが「手伝うよ」と来てくれる心温まる関わりもありました。
『そんなに入れたら重くて運べないかも…』と思ったとても大変な作業でしたが、子どもたちだけの力で成し遂げました。
大変なことも、諦めずに工夫し、助け合うことで乗り越えていく子供たちの姿に感動をもらいました。
保育主任
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