ぶつかり合い
2015年05月07日 木曜日
2歳児クラス、数人の子どもたちが、自分の欲求を通そうとぶつかり合っています。大人から見ると大したことではなく、ちょっとしたことで直ぐに解決できそうなことで、そこまで意地を張る必要もないことです。
しかし、子どもたちは、お互い譲ろうとせず、見事に長い時間自己を主張していました。
保育者はいつでも仲裁に入れる体制をとって、ぎりぎりまで見守ります。
そのぶつかり合いを、目を離さず、しかし口は出さず見守る保育者のまなざしは、子どもの成長を信じる優しさに溢れていました。
『いつ声をかけようか・・・』を一人ひとりの発達段階や状況を観察し、判断し、そして声をかけたその言葉は、決して、指示や否定や命令ではなく、その子の気持に共感し、代弁するものでした。
集団生活のなかで欲求がぶつかり合い、それを何度も繰り返し経験することで、相手の存在に気が付いたり、約束を守る必要性を学んでいきます。大人側から一 方的に「喧嘩はいけない」「わがままはいけない」言われ、けんかを止めてしまうと、きっとこの子たちは自分で考えたり、心の成長をしないままになってしま います。
このような保育士たちの関わりが、子どもたちの自己肯定感を育てていくと思うと、とてもうれしい気持ちになりました。
保育主任
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