心の葛藤
2015年04月21日 火曜日
園庭に出るとたくさん声をかけられます。
「先生、こっち来て~」「先生、みてて」・・・黙って手を繋いで自分の行きたいところに連れて行ってくれる子もいます。
今日は、「先生、お尻持って~。」と声をかけられました。
何だろう?と思いついていくとクライミングウォールの場所でした。
登りたいからお尻を持ち上げて欲しいという要望でしたが「先生は下から応援してるから頑張ってみて」と声をかけ、ちょうどその時に登っていたAちゃんの登り方を見てみようと話し、どこに足を置いているか声をかけながら見ているうちにやる気が出て自分から登り始めました。
黙々と登り一人で上まで登りきることが出来、初登頂で満面の笑顔のYくん。
しかし登ったら降りなくてはいけません。
今度は、降りるためにV字ロープに挑戦です。
余裕で進み1番の難所、中央部分では顔を歪めながらも話を聞きながら持ち手を変えたりして何とか成功。
成功したYくんは気分もよくなり2回目に挑戦です。
あっという間に登り、V字ロープです。しかし、2回目は1回目と違っていました。1番の難所で恐怖感が襲ってきたようです。
「怖い~。」「ママ~。」と叫びながらも自ら何とか前へ進もうと頑張っています。その頑張りに涙が出そうになりました。
Yくんは2回目の恐怖からか3回めはやろうとしませんでした。
やってみないとわからないことがたくさんあります。Yくんはやってみてどう感じたのでしょう・・・この短い間にどんな心の葛藤があったのでしょう・・・
子どもたちは、たくさんのことを経験し学んでいます。
その中で自分の好きなこと、得意なこと、苦手なことを感じ取っていくのだと思います。
失敗や、恐怖などで苦手意識をもつことがないよう、結果ではなく一人ひとりの心の葛藤や頑張りを認め気持ちに寄り添えるような関わりを持ちたいと思いました。
副園長
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