◆4月15日(水)の子どもたち
2015年04月16日 木曜日
◆安心はすぐ近くに(つぼみ)
久しぶりにやっと太陽が顔を出してくれ、子どもたちの表情もいつもより明るく感じた一日となりました。子どもたちの生活リズムも少しずつついてきて、朝来てから午前睡をする子・楽しい遊びを見つけに遊びだす子など、いろいろな姿が見られるようになりました。まだ新しい生活も始まったばかりなので、泣いている姿も見られます。ですが、今日はこんな姿がみられたので、お伝えさせていただきたいと思います。
昨日もお伝えしたように、子どもたちは保育士の顔を覚えていくれているようで、何人かは「この先生じゃないと嫌だ」と、泣いて表現している子も見られます。〇くんはその一人。遊びにもなかなか入れない〇くんでしたが、今日は園庭に出てみました。まだ行ったことのなかったトランポリンに一瞬泣き止みましたが、思い浮かぶのはあの保育士、、、でもその後バギーに乗ると、すぐに泣き止みゆらゆらと揺られながら、周りを見ていました。止まったら泣いてしまうのだろうなと思いつつ止まってみると泣かずにいられた〇くん。落ちていた葉っぱを見せ「ばあ!」とやってみると、なんと笑顔を見せてくれたのです。泣き顔ばかりだった〇くんの笑顔にとても感動しました。そして昨年度つぼみだった子たちが近くに来てくれると、顔をじっと見つめたり、指をさしたり、気になる様子でした。隣に座っていた△ちゃんもお兄さんたちが気になる様子でした。お兄さん達との出会いもこれから広がっていければなと感じました。そして今日のその泣き顔からの笑顔の瞬間を忘れずに、〇くん含め子どもたちの笑顔がこれからたくさん見れればいいなと感じました。そしてその△ちゃんも、なかなか慣れず不安な気持ちから泣いている時間が長かったのですが、お兄さんたちの関わりもあって今日は安心してくれたのか、言葉をいくつか話してくれたり、いつもは嫌がる食事も受け入れてくれほぼ全量に近い量を食べてくれました。毎日の生活で、子どもたちが安心できるようになっていくことが「これも出来るようになった」と子どもの成長を感じられるのかなと思いました。食事も遊びも午睡も人間関係もいやいやではなく、子どもたちが安心できる中で過ごして行けるように環境を設定して行きたいと思います。
(K.E)
◆はじめての体験(ふじ1)
一か月に一度、保育室にて身体測定をしていきます。
今日は、初めての体験に、泣いたり、緊張して表情が固まったりしていました。
ほんのわずかな時間ですが、服を脱いだり、身長体重計にのることの緊張感、何が何だかわからないうちに終わっていきます。
服を脱いで、両手あげて「次はぼく!」と言っているような子どももいたり、着替え終わると、再び遊び始めたり、抱っこを求め泣いたり、おんぶ紐を持ってきては、「おんぶして!」と要求する姿も見られました。
それでも初めての体験でしたが、みんなよく頑張りました。
今日は、午前中に眠る子どもも見られず、泣いたりもしていましたが、給食後はすぐに眠りにつきました。
園生活に慣れようと一生懸命な子どもたち。我慢してることもあるのかもしれません。思いっきり泣いて遊べるよう、一人ひとりの目線にたってかかわっていきたいと思いました。(T・M)
◆すくすくと(ふじ2)
晴れました。「やった~。」とお外へ飛び出しました。
今日の園庭は今までとちょっと違います。
早速気付きました。
園庭には昨日までの雨のいたずらで、花びらや新芽が一面に敷き詰められていました。
「わー・・・」思わず子供たちから声が漏れていました。
そして、築山の溝には雨水がタプタプに溜まっています。
その水面にも桜の花びらが一杯。水面は日差しでキラキラ輝いています。
「わーー・・・」2回目のわーが聞こえました。
みんな、とっても素敵です。
それからは思い思いに散らばって、できるかな?っとお試しTimeとなりました。
築山のてっぺんから、そろ~りそろそろと下りてみて、できたーと大喜びです。
藤棚下のお山、ちょっとワイルドに登ってみて、転んでしまいました。
砂遊びをして、顔中真っ黒にもなってみました。
水の中にも入ってみたくなりドボンと突入。
水道もみつけました。今度ひねってみようって顔をしています。。
10時半を過ぎた頃、一人お部屋の前で「ごはん」とつぶやき、徐々にお部屋に入って給食を食べました。
一杯遊ぶとお腹がすくし、お腹が膨れると眠くなるし、気持ちよく眠りにはいりました。
すくすくと順調です。
(N.S)
◆やさしさいっぱい(ふじ3)
なかないで!
朝、保育室で転んでしまって泣いていた△くん。保育士のひざの上で「う~いたい・・」と言っていると、近くにいたお友だちが次々に集まってきて心配そうに△くんの顔を覗き込みます。「どうしたの?」と尋ねる〇ちゃん。「△くん転んじゃってイタイイタイしちゃったの。いたいのいたいのとんでけー!したら治るかな?」と聞いてみると大きく頷く子どもたち。
まだ完璧には言えてなくても子どもたちが発する言葉にはその思いはたくさん詰まっています。頭をなでてから両手を窓やドアの方に伸ばす〇ちゃんと□くん。お友だちの痛いのを吹き飛ばしてあげようとしていたのです。力いっぱい両手を伸ばす姿は真剣そのもの。
そんなお友だちを前に二人を見つめる△くん。さっきまでの痛みもどこへやら・・二人のパワーで痛みも涙もすっかりどこかへ飛んでいってしまったようです。笑顔になった△くんを見てふたりも嬉しそうに笑い、△くんは自ら保育士のひざから下り次の遊びへと入れていました。
そしてそんな優しい場面が園庭でも。泣いてハイハイをしていたつぼみぐみの◇くんを見て「あかちゃん!ないてるー!」と言って近寄り、手をとってあげようとしていたのです。〇ちゃんなりに安心させてあげようと寄り添ってあげていたんですね。
まわりの子を気遣い、時に幼児さんが「だいじょうぶ?」と心配してくれたり。そういった優しさを互いに与え合いながらたくさんの感情に気付き、経験しています。見返りを求めない純粋な優しさでいつも触れ合う子どもたちからは大切なことを教わることばかりです。
S.S
むずかしいなぁ。。でもがんばります!
◆初めてのお誕生会(きく組)
今日は4月生まれのお誕生会でした。
朝の会で、今日は誰のお誕生日かわかるかな?と聞いてみると「〇ちゃん!」と言って分かっている子どもがいます。誕生児の〇ちゃんも、はーい!と胸を張って手をあげていました。
お誕生会の会場であるたんぽぽ組に移動すると、久しぶりに会う友だちの顔を見て嬉しそうな子どもたち。再会を喜んだ後は、少し難しいですが、緑のテープ(ステージ)の外側に座ります。声を掛けると並んで座ることができ驚きました。しかし安心したのもつかの間で、ピアノの音が聴こえたり、楽しそうなものがあると、体が勝手に反応して前へ前へ…本能のままに動くまっすぐな子どもたちなのでした。
誕生会が始まって、キラキラお姉さんに扮した保育士が登場し、みんなで歌を歌ってお友だちのお祝いをしました。誕生児の〇ちゃんはドキドキしながらも頑張って前に立っています。その様子をじっと見つめる子どもや、近くに行ってみたりする子どももいました。一人一人感じ方は違うと思いますが、お誕生日をお祝いする雰囲気を味わえたのではないかと思います。
その後は「食いしん坊のゴリラ」のエプロンシアターを楽しみました。いろんな食べ物を食べるゴリラに釘付けで、(食べ物)こっちこっち!と教えてあげる優しい子どもたちでした。
その後は園庭に行きました。久しぶりの園庭は、ぽかぽかあたたかくて思わず靴を脱ぎ始める子どもがいました。お日さまのあたたかさを足の裏でも感じたかったのでしょうか。お山や土の上、ウッドデッキの上などをトコトコと歩き回ります。どこが一番気持ちいい?と聞いてみると「ここ」と木の板の上を指さして教えてくれました。やはり足の裏でいろんな地面をいっぱい感じながら歩いていたようでした。
これからの季節、五感を使って自然をたくさん体感していきたいと思います。
(N.M)
裸足でぺたぺたぺた・・・
見てます!
◆お兄さんと虫、探し。(たんぽぽ)
お誕生日会のアトラクション、ゴリラさんやってきました。
今日は4月生まれの子のお誕生日会でした。きく・たんぽぽ組で集まってみんなでお祝いするのは初めてです。前に出てきた4月生まれの△ちゃん緊張していて顔も真剣・・・でも子どもたちは「おーい△ちゃん。」と呼んでみたり、手を振ってみたりお祝いするということはまだわかっていなくてもお友だちの誕生日ってことはとっても嬉しいようです。
そして、何より子どもたちはお誕生日会に来てくれたキラキラお姉さん(司会者が変装しています)に釘づけです。可愛いメガネ、リボン、帽子、キラキラ光るスティックを持って保育士が変装しているのですが、すごい盛り上がり誕生日会が終わった後も「キラキラお姉さん、どこへいった?」「また来る?」と大好きになったようです。誕生日会のアトラクションは食いしん坊のゴリラがやってきました。みんなでゴリラの食べ物を探したり、歌って楽しみました。
その後は、久しぶりに園庭へ・・・靴下、靴少しずつ保育士が手を貸さなくても自分でやってみようとする気持ちが強いです。靴下自分でやってみようと頑張った結果、靴下のぶつぶつがどうしても上になってしまうこと、かかとが上にきてしまうこと、帽子が前後ろ反対になってしまうこと…それでも自分でできた。という思いを大切に、子どもたちの嬉しいを私たちもそこで共感して、やった、自分でできたね。というやりとりをこれからも大切にして自信に繋げていけたらなと思います。
他にも友だちのことをいつも気にかけてなにかと助けてあげようとする気持ち…子どもたちってすごいですね。この二週間ちょっとの間で色んなことを吸収していて私たちも日々驚きです。
今日は小さいありに夢中の◇くん。どこから覚えたのかわかんないですが「コワイ。コワイ。」とアリを見て言いました。「こわくないよ~。」と手に乗せてとアピールしたので◇くんの手に乗せるとくすぐったいのか〇ちゃんとケラケラ笑って楽しそう。とっても小さいアリだったため自分で捕まえられなくてももぐみのお兄さんが捕まえて手に乗せてくれました。「どうやって捕まえたの?」と聞くと「ゆびでこーやるの。」と見本を見せてくれました。子どもたちもマネしてやるのですが力が入って潰れてしまうアリもいてそれをみたお兄さんが「やさしくだよ。」と何度も教えてくれ、ちょっと難しい力の加減。
すると・・・子どもたちはお兄さんに手をさしだして「アリさん。」とお願いしてどんどん捕まえて手に乗せてくれるお兄さんの顔を覚えて、お兄さんが動くたびに追いかけて過ごしてました。
異年齢で過ごす園庭では、私たちが思ってもいない関わりや、発見がたくさん生まれることに子たちの笑顔を通して改めて感じました。
(Y.E)
保育士のマネして読み聞かせしている2人。
アリさんのせているよ。
◆こうやるんだよ (うみグループ)
今日は、4月の誕生会に参加しました。
朝から「今日誕生会やったー」「おーめでとう」と、子どもたちの嬉しそうな歌声、喜びの声がたくさん聞こえてきました。ももぐみの子どもたちにとっては、幼児グループになり初めての誕生会。「ホールでやるの?」「なにするんだろう!楽しみー」などと、期待に満ちあふれ、喜びを子ども同士共有し合っていました。
ホールでは、「おめでとう」の歌声とたくさんの拍手、子どもたちの笑顔が広がります。お祝いする子も、される子も「相手のために」そして感謝の気持ちを忘れず、一つ大きくなることの喜びを味わっていました。
ももぐみの子も、お兄さん、お姉さんの姿を見て心から温かい拍手を送っていました。
誕生会後は、園庭とお部屋にわかれて遊びました。
「晴れたから園庭にいこう!」と、園庭に行く子。現在取り組んでいるキラキラドーナッツ屋さんで遊ぶ子など様々…。それぞれ思い思いの遊びを見つけ楽しみました。
お部屋で小さなブロック。ラキューをするももぐみの◯◯君とゆりぐみの△△君。
◯◯君が他の子が作った作品を見ようみまねで作っていると、△△君は、少し様子を見た後「じょうずだね。ここは、こうやってやるんだよ」と優しく教えてあげました。
◯◯君は嬉しかったのか照れくさそうに微笑み、その後二人で会話しながらラキューを楽しみました。
◯◯君の優しさに心温まるとともに、子ども同士の関わり、子どもたちの社会を大切にしていきたい…。そう感じさせられた瞬間でした。
T.N
◆キンチョウ (にじ)
今日は進級して初めての誕生会。にじグループのお友達は3人。朝の会で「だれかわかる人?」と聞いてみると、「〇くん!」「△ちゃん!」「◎くん!」とちゃんとわかっているみんなです。うみグループの子はだれかな?そらグループの子はだれかな?と楽しみにしながら、ホールへ向かいました。
ももぐみさんは、ホールでのお誕生会は初めて。ステージの上でのお祝いも初めてなので、ステージに上がった〇ちゃん、△くんは、ちょっと緊張しているようです。準備が整ったところで、「もういいか~い」の掛け声。やはり緊張気味の声で、「もういいよ~」とこたえると幕が上がりました。観客席からは、熱烈な応援。「◎く~ん!」「△く~ん」とそれぞれが送る声援の中に、「◎ちゃ~ん!大好きだよ~」なんて声も聞こえて、思わず笑ってしまいました。
年長さんから名前が呼ばれ、アーチの真ん中に立ちます。ももぐみさんは最後。年長さんや年中さんがお祝いしてもらう様子を見て、同じようにやります。年長さんは、ちょっと余裕も出て、おどけてみせる子もいますが、ゆり、ももの子たちは、大勢の前に一人で立つことが、かなり緊張するようです。でも、表情は固まりながらも、質問にしっかりとこたえたり、小さい声で「ありがとうございます」とご挨拶をしたりと初めての誕生会を無事に迎えることができました。
誕生会後のお楽しみは、年長の女の子たちによるお花踊り。4月8日のはなまつりで、大聖堂で踊った踊りをみんなの前で初めて披露してくれました。赤いワンピースを着て、ちょっと照れくさそうにしながらも、とても素敵な踊りを見せてくれました。その素敵な踊りに、観客の子どもたちもみんなとっても静かに見入っていました。あとになって、給食のときに、「緊張しちゃった。」と◇ちゃん。大勢のお友達の前で踊るという、8日のときとはまた違った緊張を感じたようです。
誕生会のあとは、久しぶりの園庭で思いっきり遊びました。ももぐみさんにはウォールクライミングが人気です。進級してから、またできる子が増えてきたウォールクライミング。お友達にちょっとお尻を押して、助けてもらった〇ちゃん、上まで登ることができ、「せんせい!ずっと見ててね。」と本当にうれしそうに吊り橋を渡っていました。二度目はできませんでしたが・・・。こんな風にできたりできなかったりを繰り返し、葛藤も繰り返しながら、成長していくのだなと感じました。。
朝、自分で作った手裏剣がすっかり気に入って、ずっと持っていた□くん。園庭に出ると、「これを使って、宝探ししよう。」と声をかけてくれました。「ボクが隠すから、先生が見つけてね。」と始まった宝探し。「もういいよ。」と言われて、探し始めると、「砂場のあたりだよ。砂がちょっと黒くなったところを探してみて。」「こっちの山の方だよ」と超スペシャルヒントをくれる優しい□くん。そのうちにお友達が「ボクもやりたい!」と入ってきて、二人で隠しあいっこしながら、大事な宝物を使った遊びを楽しんでいました。
(T.M)
がんばれ~〇ちゃん! 重たいのに、必死に押してくれる※ちゃんです。
◆共感。(そらグループ)
今日は進級してからはじめての誕生会。そらグループからは3人の子どもたちが舞台の上に上がりました。
はじめて参加するもも組さんは食い入るように誕生児さんたちを見つめています。
誕生日をお祝いしてもらえる喜びを通して、お友だちの誕生日をお祝いすることの楽しさ、大切さを感じてもらえるような環境作りを大切にしていきたいなと思いました。
誕生会が終わると嬉しそうに園庭へ向かう子どもたち。
久しぶりに感じるあたたかいおひさまに裸足になって遊びだす子もいるほどでした。
朝保育中から体を動かしたくてたまらないといった様子の子どもたちだったので、園庭では思い切り体を動かしている姿がとっても印象的でした。
給食の時間になり着替えていると、泣き声が聞こえてきました。様子を見に行ってみると、けんかをしている2人が。けれど、保育者が声を掛けるまえに「どうしたの?」と声を掛けてくれに来た数人の子どもたち。そこで少し様子を見ることにしました。
泣いている子に「どうしたの?」と聞いたあと、相手の子にも「どうしたの?」と聞く子どもたち。一方の話を聞くだけではなく、双方の話をしっかりと聞いている姿に成長を感じました。けんかをしていた二人も、自分の思いを言葉で伝えることができ、一安心と思いきや泣いていた子の方はまだ納得できないのか、沈んだ表情のまま。すると、話を聞きにきてくれた子の中の一人が、わざとふざけて面白い表情や言葉を言い始めたのです。お互いの話をしっかり聞こうとしてくれる子、わざとふざけて気持ちを切り替えようとしてくれる子、自分の役割を考え、相手のために自分が出来ることをやろうとする子どもたちの心の成長に感動しました。
私たちが子どもと関わる中で大切にしている『共感』を子どもたち同士の中でも行っていのだなと感じました。一日の中のワンシーンに感動や発見が隠されています。そのワンシーンを見守っていける心のゆとりを大切にしていきたいと思います。(M.E)
Posted in 園のこだわり