学ぶ力 生きていく力
2015年01月22日 木曜日
ある2歳児クラスで、子どもたちの喧嘩が発生しました。
AちゃんとB君はランチの準備ができるのを、それぞれ好きな席に腰かけて待っていました。
ランチ開始の合図で、二人は席を立ち、給食を取りに行きます。そして、給食をもらうとB君は、さっきまでAちゃんが腰かけていた席に座りました。Aちゃんは、戻ってくるともちろん「ここは私が先に座っていた」と訴えます。明らかに、Aちゃんの言っている事は合っています。でも、B君は、「僕が座っていたところだ」と言い張ります。しばらくのやり取りの後、結局、B君は席を譲り、元々の場所に帰っていきましたが、全く納得していない様子で「僕が座ってた席なのに~」と泣き続けていました。(でも、その5~6分後は、気持ちが切り替わり、他のお友だちと大笑いしていましたが……)
また、他の場面では、C君が突然D君の玩具を取り上げ、泣きながら「返して」と追いかけるD君から上手に逃げ回り、最終的にその奪った玩具を遠くに投げました。
このようのにお互いに納得のいかない喧嘩や、一方的で理不尽な喧嘩、また、原因は大したことないのに大げさになってしまう喧嘩・・・・・・様々な喧嘩が日常的に頻繁に起こります。
しかし、子どもたちはこうやって、自分の気持ちの伝え方を学び、相手の気持ちや考え方などを知り、思い通りにならないもどかしさを乗り越えるたくましさを身に付けていきます。大人の判断で、喧嘩を止めてしまい、子どもたちの貴重な経験を奪ってしまうと、相手の気持ちがわからなくなったり、つらい壁にぶつかった時に挫折してしまい、立ち直れなくなってしまいます。
そうならないように、子どもたちは毎日を切磋琢磨し成長し続けています。
子どもは、本来自ら学び、成長する力をもって生まれてきます。
私たち保育士は、一人ひとりの発達段階を踏まえて、その伸びていく力の邪魔をしないよう、子どもを信じて日々の保育に取り組んでいます。
保育主任
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