ある保育士の選択
2015年01月29日 木曜日
同僚のN先生が、こんな話をしてくれました。
ある年中児が、帽子を棚にうえに置き忘れていました。
「忘れてたよ」と届けてあげるのは、簡単だし、「ありがとう」と感謝され、優しい行為かもしれません。
でも、それはこの子によい方法なのだろうか・・・?
帽子がないことに、自分で気づき、困った状態になることで、物を大切にしたり、自分の物をしっかり管理すること、責任を持つことの大切さに気付くのではないか・・・?
N先生は、棚の上の帽子について、この二択を深く考えたそうです。
一見すると帽子の置き忘れは、日常の生活の中ではそんなに深く考える内容ではないかもしれません。
しかし、子どもは日常のいろいろな経験を繰り返すことによって成長していきます。大したことでなくとも、立ち止まって考え、子どもたちの成長によりよい関わり方を考える習慣は、とても大切なことだと思います。
毎日のこの一瞬を大切にできるN先生は素晴らしいと思いました。
保育主任
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