ドイツ同期会 研修②
2014年11月25日 火曜日
ドイツの別の保育園では、開園以来アレルギーの子はいないそうです。
トイレの中でお集まり、床をはいはいで行く子、おしゃぶりを落としている子がいます。
日本では汚いから・・・とこういう状況は考えられませんが、それがアレルギーの原因の一つだと思われます。
人間は生まれる時に菌を取り入れる。産道を通るときには母親の菌、生まれた時は外の菌、ずりばい期はなんでも口に入れる…とだんだん強い菌を取り入れていく。体の中には菌がいっぱい。
日本では菌は出来るだけ除去しようと、母乳は乳首を拭いてから、哺乳瓶は消毒・殺菌、保育園の玩具も消毒・殺菌している。
綺麗な環境にいることで、少しの異物でも感じ除去しようとする作用が働きアレルギーの子が多くなっている。
また、ドイツはけがも少ない。
安全対策として芝生から、大きな石・砂利・山等々のある園庭に変えていった。
石ころ、段差などこれからの人生、子どもたちが歩くだろう地面、環境を園庭に取り入れている。
日本は、けが・菌を取り除く方法だが、ドイツは乗り越える力・自分から防ぐ力をつけている。
日本は、大人がいないと自ら防げなくなっているが本人に防ぐ力・乗り越える力がなければ取り除いても無意味になる。
子どもが生きていく上で必要な力は乗り越える力・防ぐ力。
立ち直る力も大切。
日本の自殺者の急増の原因には乗り越える力のなさが関係している。
やってあげることは乗り越える力を奪っている。~のためと思っていることは、子どもの能力を奪っていることがある。
自分で乗り越え自分で生きていく力は、子ども同士で養っていける。子どもだけだとリスクはあるため、それを大人が守る。
この講演をお聴きして、見守る保育の原点を振り返り、改めて見守る保育の素晴らしさを感じました。
副園長
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