ドイツ研修④
2014年06月30日 月曜日
今日は初めて0歳児〜6歳児までの施設を見学してきました。
今まで見学してきた園は、オフィス街から少し離れていて、平屋づくりが多かったのですが、この園は市の役所の中に併設されているということもあり、ガラス張りのビルの中にある近代的な建物という印象がありました。
光を取り込む大きなガラス窓。黄色や緑、青などのカーテンやソファなどが窓から注がれる光と素敵にマッチしていました。とにかくおしゃれです♩
0歳〜3歳、3歳〜6歳という風に一応区切られていますが、0歳児さんがもうみんな歩けるようになっていることもあるのか、低年齢児用の部屋で過ごすというよりも皆が同じ空間で好きなように遊んでいました。
ここの園長先生が、こんなことを言っていました。
子どもたちはまず、園内の中で自分の好きな場所を見つけます。
そこで安心できると、今度は好きな遊び相手を見つけます。
そして、次第に好きな遊びを見つけるようになっていくのです。
なるほどなぁと納得できる子どもたちの姿が広がっていました。
特にグループやクラスもないようで、お部屋ごとに遊びが設定されていて(おままごとの部屋、積み木の部屋、工作の部屋…などなど)子どもたちが自由に移動するスタイルでした。
それはそれはワイワイガヤガヤなっているかと思いきや、びっくりするくらい落ち着いていてそれぞれが好きな遊びを存分に楽しんでいます。
そんな姿を見ていると、どんな風に環境設定の振り返りをしているのだろう。環境設定を見直すために保育士間ではどのように子どもたちの姿を共有しているのかなと気になります。
気になって仕方ないくらい、保育士間でのやりとりや距離感がピリピリしていなくて心地よい雰囲気を感じたのです。
先生方は、「もちろんそれはとても大変よ。保育士間での共有には経験することと、時間が必要だわ。」と教えてくれました。
では、なぜその大変なことをするのか。
その答えは、子どもたちの姿や保育士が楽しそうに保育をする姿を見てわかるような気がします。
日本にいると、早く結果を出したいと思ってしまいがちですが、一番のスパイスはゆっくりしっかり時間をかけて歩むことなのかもしれないなと感じる研修でした。(M.E)
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