ソリューションフォーカスで変わるもの①
2014年02月27日 木曜日
今年度最後の東社協東京都青年経営者会主催の研修会は、「ソリューションフォーカス」で人間関係を向上していこうという視点です。プロゴルファーのメンタルトレーニングも携わったことのある講師さんです。とりわけゴルフはメンタルが大きく影響するスポーツ、パットで手が動かなくなるイップスが顕著例ですが、競技選手レベルの悩みでアベレージゴルファーには該当しない話ですが…。
さて、児童、障害、老人などの社会福祉事業に従事する職員の特徴は、奉仕の精神のある人、営利を目的にしていない人、給料よりも生きがいや働きがいを見つけている志の高い人たちです。
参加者がいだいている社会福祉法人のイメージは、真面目、柔軟な人たち、楽しい、子どもから学べる場所、社会福祉法人で働く人は大変だと社会の人は思っているのではないか、利用者が純粋な人が多い、一般企業では味わえない幸せ感を味わえる、閉鎖的、社会から見ると解らない法人、認知されていない業種、誰かのために働いている人たち、一般企業では目標は自己実現だが社福は人の喜びを自分の喜びとしている、昇給昇格等が一般企業と違う、営業マンは目標達成で処遇が上がるのに社福は違う、などでした。
ソリューションフォーカスは相手から学ぶこと、相手の気持ちを尋ねてから自分の意見を言う、相手の面目も立てること、何ができないではなく何ができているを話すことが基本的なスタンスです。自分の業務達成度合いを0~10点スケーリングの目盛で分析する場合に、例えば自己評価で6点だとすると、10点にするには何が足らないかという視点ではなく、すでに6点まで、できていること評価するのです。
このように自己と他者からもできていることを認められた人は、自発的に次のステップへ向上していくのです。これは、子どもの権利条約に基づく安心安定した環境にある子どもは、自発的に発達し学んでいくことと同様だと思います。
このように人と優しいコミュニケーションづくりを1980年代にアメリカのカウンセラー達が試行しました。2002年から欧州SOLのメンバーが組織開発への応用を始めました。2008年から日本でもJ-SOL活動が始まりました。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ