国際協力の実現へ
2014年02月26日 水曜日
東京大学大学院の新領域創成科学研究科の学んでいる学生さんが来園されました。聞きなれない学科ですが、理系と文系の融合に取り組んでいる学科だそうです。特に国際協力を先行されていて、とりわけアフリカの母親と日本の母親が果たす役割について調査研究依頼が目的です。
日本ができる、途上国開発、貧困削減、環境破壊、資源管理、国際政策協調、ガバナンスなど、国際協力に関連した数々の課題に直面しています。これらの問題について研究・教育を行い、 その解決方法や予防施策の具体的な提案をすること、実務マネジメント能力を備えたグローバル人材を育成し、社会に貢献することを目的としています。
例えば、途上国において農業技術の普及がどうして進まないのかという問題については、専攻の教員は経済学、工学、農学、社会学、政治学などの多様な専門性を持ちつつ、フィールドワークに基づく学融合的な研究を行っています。そして、その成果を社会に還元するために、積極的に内外の政府機関、援助機関、企業と連携しています。
このようにグローバルなフィールドで活躍していきたいと語っていらっしゃる中で、旧ユーゴスラビアやアフリカ支援に出向いた経験があり、特定非営利活動法人ジェンの理念と活躍に感動されていました。育子園の法人本部では長年にわたって、会員信者が「一食(いちじき)を捧げる運動」を展開し、全世界の平和のために寄進しています。特定非営利活動法人ジェンにもその浄財を支援していますので、学生さんも法人本部の存在はよくご存知でした。
「一食を捧げる運動」では、三つの基本の精神を大切にしています。
【同悲】
一食を抜くことによる空腹感を通して、貧困や紛争下の人々の苦しみを自分の痛みとします。
【祈り】
苦境にいる人々の平和を祈ります。また、自分自身のいのちを見つめ、平和な社会に少しでも役立ちたいという願いを高めます。
【布施】
節食した分を財的な支援として、困難な状況下にある人々の応援に役立てます。また、貪りの心を振り返り、少欲知足の心を深めます。
世界が平和になりますように
人のことを思いやる人がふえますように
まず私からやさしくなります (黙とう)
十数年前に旧ユーゴスラビアへ出張したことを、以前このブログでも紹介しました。当時10歳前後の子どもたちのサマーキャンプでお手伝いをしましたが、その子どもたちも20歳を超ええいることでしょう。
学生さんもベオグラードを拠点に、ジェンのプログラムに参加し長い内戦によって親を亡くし、傷心の子どもたちの支援をされたようです。このようなご縁に触れ、一人ひとりができる社会貢献を再考する日になりました。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ