変わる家族・子育て・介護・仕事・地域コミュニティ③
2014年02月24日 月曜日
1970年代は女性の専業主婦化がピークに達した時代でしたが、現在の女性のライフコースとして、専業主婦19%、両立30%、再就職33%です。定まらない女性の生き方として、母親は短期間勤めて家庭に入った成功体験を娘に押し付ける、社会変化に気づかないのです。娘の学業成績への関心は大ですが、就職となると結婚が大事に変貌します。生活文化の継承、伝承が無い時代になってきています。将来への暮らしの不安を抱える心の不安を抱えた若者が増えているのは親世代からの継承がないことです。
社会の一員として自分には何ができるのかという発想が弱いのも若者の特徴です。放送大学に入学する社会人の中には臨床心理を学びたいという人が急増している背景には、職場での人間関係が課題で学びたいというのです。
結婚相手と価値観が共有化でき、家事をやってくれること。男性が女性に対する条件は、可愛い、家庭的、賢い、体重が軽い、女性が経済力を持っていること、です。
今は男性が結婚しにくい時代、就職できない、結婚できない、居場所が無いという、このような社会は衰退していくのです。あらゆるつまらない労働、人間がしなければならない「当たり前」の労働から、若い女性たちが総撤退を始めているのです。子育てからの撤退は未婚、子どもを持たないという選択を始めています。これらの背景は、グローバル化に伴う人々の二極化、低所得層の増加と中所得者の減少です。
厚労省が始めた「よりそいホットライン(℡:0120-279-338)」は24時間運営しています。3.11から2年以上が経過し、被災者が抱える問題が変化していくのを見据えて解説しました。一日3万~5万件のコールがあり、全国1000人の方がローテーションで運営し、緊急性が高い場合は現地へ出向きます。さまざまな理由で社会から排除された人々、生活困窮者、40代からの電話が多い、20~30代の若年層の生活貧困者が多い、悩みを抱えて孤立している若年者が多い、「日本は壊れている」ことを痛感していると分析しています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ