子ども・保育者相互主体の保育を学ぶ旅⑦
2014年02月19日 水曜日
プロジェクト型保育の実践手順として、子どもが関心を持っていることを保育者がキャッチする⇒その後の展開を保育者同士で予測しフローチャートで見える化してみる⇒保育者はきっかけになるヒントをさりげなく子どもに提供する⇒それに反応するかどうかは子ども次第⇒保育者が予測した展開に進むこともあり予測を超えた方向へ進むこともある⇒子どもの発想もフローチャートに書き込む⇒展開を振り返る。
このようにプロジェクト型保育の基本は、子どもを子ども扱いしないこと、大人と同等の権利を有していること、子どもが興味・関心を持ったことを保育者と共に探求・達成しようとすること、保育者だけで達成できない場合は保護者や地域の人も活用する、地域に出て探索することもあるなど、とことん子どもと楽しむことを保障する保育です。
日本式一斉保育を行っている園では、保育者が決めた年間保育計画、月間保育計画、週間保育計画どおりに子どもをコントロールする保育を行っていますから、プロジェクト型保育は理解しがたいかも知れません。日本式一斉保育から脱却し、子ども主体の保育へと転換し園ならプロジェクト型保育の凄みが十分すぎるほど理解できるでしょう。子ども主体の保育がエベレストのベースキャンプだとすると、子ども・保育者相互主体の保育はエベレストの頂上と言えるでしょう。
子どもの言動は保育者の思いどおりになるはずがないのに型にはめようと保育者・子ども共に「辛い日々」を送っている園も日本にはあるようです。プロジェクト型保育は子どもと共に作り上げる保育ですから、保育者・子ども共に「楽しくワクワクする日々」を過ごせるのです。今日はどんな保育が展開されるのか、ワクワク・ドキドキする保育者と子どもたちがいる園が日本にも広がっていくといいと思います。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ