子ども・保育者相互主体の保育を学ぶ旅②
2014年02月12日 水曜日
保育は応答的関係性、子どもの内面をよく知ること、保育者と子どもとの双方向性を味わう、楽しむことが大切です。子どもの内面・ストーリーを知ろうと、そこからどう関わろうとするのか保育者の質が問われます。
各園で行われている保育時間の中で子どもと保育者との対話の時間はどのぐらいあるのでしょうか。大人主導の保育になっていないか、子どもの気持ちを本当に分かっているのでしょうか。
平成14年から日本式保育の見直しに着手し、自然界には平らや真っ直ぐなものはない、園庭地面にもアンジュレーションを施してあります。子どものうちに四季を身近に感じること、園庭も四季を感じられることが大切なので、実のなる木なども植栽してあるのです。
年長・年中が保育者の指示なしで活動し、他者と関係性をもてる人数は、子どもの年齢に比例しますから、3歳なら3歳程度、6歳なら6人程度が相互に関わりながら遊びが展開されていくのです。日本はどうも大人の都合で大勢の子ども集団をつくっているのです。
仁慈保幼園では3歳以上は異年齢25人程度を2人担当し、3グループあります。この優れた保育の名称が見当たらないのでプロジェクト型保育と呼び、プロジェクトを連動したコーナー・エリア環境を充実させています。スウェーデンに姉妹園があるそうで、現地での保育実習も行える環境です。
国内外の保育を保育者が吸収するという意欲が旺盛で、さらに高レベルの保育を探究しているのです。いわゆるプロジェクト型保育のルーツは1917年にコロンビア大学で始まりました。テーマ保育ではない、大人主導ではない、大人の創造を超えた子どもの発想を楽しめる保育者がいるから、レッジョエミリアに代表されるプロジェクト型保育が地域を巻き込んで行われているのでしょう。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ