◆2月1日(土)の子どもたち
2014年02月01日 土曜日
◆働く車とプリンづくり(ふじ2.3)
柵の向こうにパトカーが見えています!
園庭で遊びました。 パトカーが止まっているのに気付きみんなで山に駆け登り、パトカーに手を振り見送りました。手を振っていると、次々来るバス・ゴミ収集車・ミキサー車に大喜び、ひと時山の上でのんびりしました。
砂場では、カップに砂を入れて固めてひっくり返して、プリンを作っていましが、カップを逆さにしようとすると砂が出てきてしまい、プリンにならず、でもまた砂を入れて頑張って作ろうとしていました。そこで大きなボールを持って来て大きなプリンを作ってあげました。「ほら、大きなプリン!すごいでしょう!!」と喜ばせるつもりが、喜んでいたのは、保育士だけでみんなは知らんぷり・・・がっかり!子ども達は自分で作りたかったんです。カップに砂を入れて、また挑戦しようとしていました。やっぱり、自分で作らないとその喜びはないよね!保育士のプリンはいつの間にか、崩れていました。子ども達はプリンを何とか作れ、楽しい砂遊びでした。 M.K
プリン出来ないね~
お兄さんがカップに砂入れて手伝ってくれました。
◆子どもの思いと探究心 (2歳・幼児組)
実験スタート♪
今日はポカポカのお天気でした。
園庭では2歳さんがお兄さんたちを追いかけ、同じ事をしながらまねっこして遊んでいたり、幼児組さんは縄跳びをしたりと元気に遊んでいました。
ふとツリーハウスを見ると、年長さん4人がシャベルやフープを縄跳びに結び、ツリーハウスの上から引っ張っていました。
ツリーハウスには玩具を持ち込まない約束事があり、その事を理解しているはずの年長さんたちの行動だった為、何か理由があるのかもしれないと、止める前に確認してみる事にしました。
「何をしているの?」と聞いてみると「実験をしたいの」という答えが返ってきました。
子どもたちの話を聞いてみると、物を持ち込んではいけない事はしっかり理解しており、でもどうしてもやってみたい実験があるとの事。
縄跳びに結んだシャベル・フープを上から引っ張ったら持ち上がるのか?という実験を思いついたようで、それを試そうとしていたようです。
周りのお友だちに危なくないよう気をつけるからという言葉も聞かれました。
子どもたちの話を聞き、私は考えました。
子どもたちは、約束事をちゃんと理解しており、意味なく玩具を持ち込んでいる訳ではない。その上でやってみたい事がはっきりしているなら、ここは止めるよりも見守ってみたいと。
保育士同士で確認を取り、理解を得ながら子どもたちを見守る事に決め、実験はスタートしました。
「ここは研究所ね」と言い、お互いを「博士」と呼び合い本格的です。
まず初めに、1人の子どもがツリーマウスの下で縄跳びを結んだフープを持ち、上から3人が引っ張り上げるという実験を行います。
必死に引っ張りますが持ち上がらず「人間は重いから3人じゃ持ち上げられないね」という結果に・・・
次に縄に結んだフープだけを引っ張ってみる事になりました。
梯子にフープは当たり、またもや持ち上がらず。
大人からすると見て分かる理屈ですが、子どもは自分で実際に行ってみて初めて繋がるのでしょう。
「ダメだ。この方法では引っかかっちゃうね博士」と考え込んでいます。
次に縄にシャベルを結び、それを梯子に結んで引っ張る実験です。
シャベルは動かず、またまた成功とならず・・・
でも子どもたちの表情はイキイキとしていました。
「失敗です博士。もう1回考えましょう」「成功するまでやりましょう博士」と益々盛り上がりを見せていきます。
そして次に縄跳びだけを引っ張る実験が行われました。
見ていると、ただ縄を引っ張るだけではなく、1段1段の梯子に緩めに縄を結び、更にその梯子にシャベルをぶら下げて引っ張りあげようというのです。
「縄を引っ張るとシャベルが床に落ちるんだよ。その音が聞こえたら縄飛びが引っ張れて成功だよ」と、とても凝っています。
よく思いついたなと驚くと共に関心しました。
子どもの発想は大人の想像を遥かに超えています。
「こんどこそ実験を成功させよう!みんなで力を合わせるんだ」と掛け声をかけ必死に引っ張り、ついに実験は成功しました♪
「やった~成功した!バンザ~イ」と笑顔弾ける子どもたち。
その笑顔を見て改めて、止めなくて良かったと思いました。
もちろんその時々の状況や子どもの発達によって判断は変わってきます。
子どもを守る為にある約束事は当然大事にしなければなりません。
その中で、時には子どもたちの思いを尊重し、決まり事だけに捕らわれない関わりも大切ではないかと教えられました。
今回は、子どもたちが自分で考える力を持っており約束事を理解してるからこそ、決まり事を重視するよりも、その思いを大切にしたいと思ったのです。
子どもたちが感じる不思議や、その先にある探究心を存分に満たしていき、充実した遊びをしっかりと保障していきたいと強く感じた出来事でした。
O・Y
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