遊び込んだ経験が無い大人
2014年01月06日 月曜日
親が描いている『良い子』イメージを転換するためには、親自身のストレス発散と子ども体験の取戻しを各園でやってみると良いでしょう。親が考えている良い子像を壊すこと、童心に帰って親自身が子ども時代にできなかった体験をしてもらうこと、親が思いっきり遊んでみると、子どもの気持ちが解るようになるのです。
親が本気で遊び込めるようになると子育てが変わってきます、子どもが楽しんでいるのを親が喜べるようになるのです。親がガミガミしなくなるというのです。 育子園でもホームページにブログ形式で毎日クラス・グループ、職種を超えた保育日誌を掲載していますが、写真と文章をプリントして降園時の親へ見えるように掲示している園があります。その日に子どもたちが熱中していたこと、発達しているところを紹介しています。これを行うには子どもと一緒に遊んでいてはドキュメンテーションは書けません。
大人主導のカリキュラム主義の一斉保育でも、これはできません。このような保育に変わっていくと「保育者がうるさい保育」をしなくなるようです。 親の自己中心的要求が多い園では個別の相談に応じて、親の過去を語り合える取り組み、グループカウンセリングで傾聴し、親自身が生い立ちを語り始めるのです。自分が本当にやりたかったこと、親への批判などを言えるようになると、子どもや園を批判しなくなるのです。親自身の課題があると子どもや園を肯定的に捉えられないと分析されています。
抑制型の躾による弊害、日本社会の激変による子育て環境劣悪化、親が自分を取り戻すことです。保育者も海外で保育をするぐらいの意気込みでやっていきましょう。自分たちが未来の保育を作っていくこと国の動きを待ったり、任せてはいられない段階に来ているのです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ