◆1月11日(土)の子どもたち
2014年01月11日 土曜日
◆出来た出来ない(0・1歳児)
今日は、園庭に遊びに行く際に行う「帽子・ジャンパー・靴下」の着用時に面白い光景が見られました。
〇君が靴下をはけずに保育士に「やって」と訴えてきます。靴下は大人がはかせるものだと言わんばかりに渡してくるのです。
全て、やってあげるのは簡単ですがそうではなく保育士の援助がどのくらいであれば〇君は自分で履く気持ちになるのか?と子どもの自主性をあれこれ考えながら〇君に関わっていると、隣で着替え終わった△君が〇君の所に近づき保育士の手に持っていた靴下を「かして」と〇君に履かせるのでした。
△君はしばらく頑張ってみましたが、うまくいかず「やって」と保育士に言いました。先ほどの「やって」とは少しニュアンスが違いますね。△君は試行錯誤した後に自分の力では出来なかったと諦める所まで判断しています。出来る事と出来ない事・挑戦しよう(やれるのではないか?)・諦めよう(やれなかった)・頼ろう(この人なら出来るからお願いする)試行錯誤出来る自由の中で出た「やって」には輝きを感じます。
〇君は何ともなかったかのようにそれをじっと見ていました。
保育士は、〇君のくるぶしまで靴下をあげそこを指差して「ここギューだね」と声を掛けました。ここまでやったら自分で出来るのではないかと思いました。
すると、靴下から私の手を払い「ギュー」と声をかけながら靴下を見事に履かせたのは△君なのです。自分はここまでやってもらえれば出来ると判断したのは〇君ではなく△君でした。自分の力量をすでにこの時点で知っているのです。
靴下をはかせる事が出来た△君はとても嬉しそうで、もう片方も同じ援助で履かせていました。〇君は靴下を履けた訳でもなければ履こうとした訳でもありませんし履きたくない訳でもありません。〇君にとって何一つ成長に繋がっていない光景でしょうか?〇君は一部始終をじっと見ていただけでしたがきっと△君の姿から何か感じる事が出来ているはずです。子ども同士でも保育士の真似をしてお手伝いや援助をしたりします。「全てやってあげる」という思いを持つ子ども達も、お手伝いしてもらっている子ども達から「自分で!」と言われる日も来ます。ここまでやってあげようかな?ここまで手伝ったら後は自分で出来るかな?色々な経験を子ども達が出来るような環境の工夫、子どもを見守れる人的環境でありたいと感じます。
園庭では、築山に霜が降りていた為に霜で滑ってしまった男の子がいました。
そのおかげで、周りの子ども達は霜柱が沢山ある所に集まってきます。
「つめたいね」と声を掛けると子ども達の歓声が響き渡ります。長いものや短いもの、曲がったものなど形は様々、手で取ってみる子や足で踏んでみる子、シャベルで掘る子、子ども達も様々です。
霜が降りているのなら氷もあるのではないか?とプール横に行くと沢山の氷が張ってありました。
氷は固く、保育士がシャベルで掘って子ども達に見せると、保育士と同じようにもらったその氷をシャベルでカンカンと叩いて割っています。割っている最中は真剣ですが割れると笑みを見せてくれる子どもは何が楽しいのかすぐ教えてくれます。
その氷を集めプラスチックの半球(入れ物)に入れ絵の具と水を入れてみました。水を入れる際に使用した緑色のゾウさんじょうろは子ども達のお気に入りです。(夏のプールで大活躍のじょうろです)
じょうろの水がなくなると子ども達はすぐさま「みずもっとちょうだい」と保育士に訴えてきます。それだけ伝えた後は自分たちで氷の入った半球体を混ぜたり、球体に氷を集めたりと実験のようでした。ここでは二人の子どもが遊んでおりましたが、遠くからその光景を見た一人の男の子が「ぞうさんほしい」と近づいてきました。二人の子どもは実験中で集中しておりました。
すると男の子に気づいた子が「みずもってきて?」と声をかけます。その子は嬉しそうに水を汲んできます。しばらく見ていると、三人で遊んでいる姿が見られました。
それは役割分担されており水汲みを楽しむ子、実験に没頭する子とそれぞれ好きな事をしていて分かれているのです。水汲みをしてしっかり実験中の二人の元へ向かう姿は助手のようでした。
時間が経つと氷遊びをしているのは一人に絞られていました。
氷をじっと観察していましたのでお湯をじょうろに入れて氷にかけ解ける様を見てみました。
「ない」
「きえちゃった」の後は「もういっかい」です。
何度もう一回が聞けた事でしょうか?その都度、何度も何度もお湯をかけました。
何度目か、無造作に氷を手に持ち「あな!」とお湯で出来た穴に興味を示しました。指を入れたり覗いたり不思議そうな表情をしていました。
正に自然は偉大な教育者です。
子ども達に沢山の不思議をありがとうございました。
K★Y
◆ゆっくり、のんびりと・・・(2~5歳児)
メダカいるかな・・・
3連休の初日ということも関係あるのか、とっても少ない人数での保育となりました。
お部屋では、2歳児が水槽のメダカと絵本のメダカを見比べていました。
そして、「あっ、おんなじ!!」と発見した〇くん。
すると、魚の図鑑を探してきて、「ここにもあるかな・・・。」とページをめくる△くん。
2人で仲良く、図鑑でメダカを探しているはずが、次第にスケールが大きくなり、「サメを見たよ」「クジラに乗るの!!」と楽しそうに話していました。
同じころ、園庭に出ていた子どもたちは、水たまりに張った氷を使ってジュース作り。
一緒に出ていた保育士に絵の具をもらい、赤や黄色など、色とりどりのジュースを作り、氷を浮かべていました。
「何してるの??」と後から来た保育士が聞くと、「見て!マンゴージュースだよ。おいしそうでしょ!!」と嬉しそうにふるまってくれました。
少ない人数だからこそ、じっくりと好きなことを好きなペースで遊べる環境。
いつもと違う雰囲気の土曜日を、ゆっくり、のんびりと好きな遊びを堪能していた子どもたちでした。
(E.Y)
マンゴージュース!
絵本コーナーでのんびり!
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