おっぱいばいばい!
2014年01月15日 水曜日
我が家には、今年4歳になる子がいます。彼の卒乳の時の、エピソードを書いて見ようと思います。
私の親しくしている友人に、母乳育児をとても大事にしている子がいます。育児に関しての、考えや環境はそれぞれであると思うのですが私は彼女の話しを聞いて母乳育児というものに興味を持ちました。
最近では、母乳をあげる期間が緩やかになってきたと良く聞きます。近年、母子手帳に1歳位から「おっぱいはやめましたか?」という言葉が無くなったんだそうです。
彼女の話を聞いて私は共感したのですが、母乳をあげる期間は大人が決める事ではない。と言う事でした。
そもそも母乳は、1年ほどすると栄養は無くなっていくんだそうですが母乳には心の栄養が詰まっていると教えてくれました。だから、子どもが欲しいと思っている間はあげて心の栄養を満たしてあげるのが理想なんだとの事でした。
そして我が家では、離乳食を始める頃の彼は入院していたのもあってそもそも食べるという事に興味をもっていませんでした。食べないという事に目を向けてしまうのが苦しくて彼の食べたいの気持ちになるのをまつことにしました。
段々と、好きな物は手を伸ばす姿があったり、皆でたべていれば側に寄ってきたりするようになってくるようなマイペースぶりでしたが楽しそうに食べる姿を見ると”今は”これでいいのかな・・と未来に希望を持ちながら見つめていました。おっぱいはまだまだ手放せません。
やがて、1歳を迎えて保育園に通うようになり環境に慣れてきた頃には食事の様子は随分と変化しました。保育園の友だちに囲まれて食事するようになった彼は自分から食べ物を求めたり食べようとするようになりました。まだまだ、遊びながらでしたが・・・保育園から持って帰ってくるエプロンが日に日にベトベトに汚れていくのが私には嬉しくてたまりませんでした。こんなにまで、友達という存在が子どもに刺激をあたえてくれるとは感謝としかいいようがありません・・・保育園に行くようになって、日中は保育園が休みの日でもおっぱいを求める事は無くなりました。
が、やっぱり眠る時の授乳はどうしても求める姿が続いていました。日中の様子も、食事や間食でお腹を満たしているのですがやっぱり寝るときは恋しくなってしまうようでした。
そんな様子を母乳育児に関心を持っている友人に話してみました。すると、いつかちゃんと自分で離れていくよと話してくれましたが、周囲の友達はほとんどのお子さんがもう飲んでいないのが不安に感じている事を話すと母親の思いは伝えてもいいんじゃないと教えてくれました。でも、おっぱいを求めている時はまずそれを満たしてあげて「いつかばいばいしようね」と伝えてあげるほうが近道だよと言っていました。
確かに、自分の要求が満たされないのに相手の要求を聞くというのは何だか素直に聞けないものです。そして、私自身の思いを押し殺していくのもなかなか苦しいものです。長く授乳してきたのも、自ら決めて欲しかったからなので私にとって納得のいくものでした。
その日から、授乳するたび「いつか、バイバイしようね」と伝え続けてきました。
彼は、きょとんとしながら「うん」と言っていました。そんな日々がまたしばらく続きました。いつやめると決めるか忘れてしまうほどしばらく続きました。でもある日、お風呂からあがっていつもの工程を済ませ眠るしたくをして添い寝した時
「おっぱい、ばいばいする~」と・・・にこっと笑いました。
「えっ!?トントンだけで大丈夫?」と伝えると
「もーおっぱい、ばいばいするの~」とまたニコッと笑い
自分で自作の歌を歌いながら眠っていきました。その日から、彼がおっぱいを求める事は今のところありません。
長い期間はかかりましたが、彼と笑顔で乗り越えられたことは今でもいい思い出です。卒乳に関わらず、子育てに関して「ありのままの姿」を受け入れていく事は、精神的に簡単なことばかりではないのですが自らという心に出会う喜びは本当に感動でした。
(U.A)
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