親孝行
2014年01月13日 月曜日
今日は、偶然こうしてブログを書かせて頂く機会を貰いました。
どんな事を書いたらいいのかな~なんて考えてみてふと自分が上京してきたときのことを思い出しました。
私の実家は名古屋なのですが、保育の専門学校を卒業して数年は実家から地元の保育園で勤めていました。
父・母の側で存分に甘え、自立した生活とは言えないような社会人をしていました。
そんな、自分でしたが兼ねてから佼成育子園の存在を知っていてご縁があったら勤めてみたいと願っていた所、知人から求人の案内の知らせを頂きました。
「受けてみたい・・」初めはそんな思いでいっぱいでした。
あのときは、受かったら東京に出るということがあまり現実的にはなっていなかった様に思います。
地元で、仕事を頂いていた自分だったので両親は反対しました。今ある環境で、出来る事を精一杯してきたのかと言われました
。でも、挑戦してみたいという想いでいっぱいの私にはその言葉は聞こえてきませんでした。
言いだしたら聞かない私なので、受けると言いだしたときから試験項目を黙々と勉強し始めていました。
そんな姿を両親は反対するわけでもなく、「無理するなよ」と心配してくれていました。
試験を受けて、数日が経ち自宅に内定の通知が届きました。
何だか、頭の中が真っ白でした。春からここ(地元)を出るんだ。と思うと涙が出てきました。
そして、両親のもとも離れるんだ・・・とその時やっと、現実として痛感しました。
この知らせをみて母は「おめでとう」と言いました。「やってみたかったんだもんね。やってみなさい。」と・・
父も「よかったね」と言いました。
そう言った両親の顔を見て反対していたのに、その気持ちも考えずに自分の思いばかりに執着した自分に気付かされました。
両親に甘えてばかりの生活を送っていて、ちっとも自立しようとしない娘を東京に出すなんてどんな心配だったことでしょう・・
そんな思いをやっと感じた私は、母に「私は、親不孝だね・・」と話しました。
そんな話を帰宅した父に話したそうです。
父は、「そんな気持ちになってくれることを、親孝行っていうんだな」と言ったそうです。
東京に出てきて、色んな気持ちになりました。さみしかったり、上手くいかなかったことも沢山ありました。
地元に帰りたいと何度も思いましたが、私の「やってみたい」を叶えてくれ認めてくれた両親や沢山の仲間に支えてもらってきました。
また新しく出会った人達も本当に素敵な出会いばかりでした。いつだって、だれしもがその時の私を全部受けとめてくれました。
今自分も母になってみて、「ありのままを受けとめる」深さを学んでいる所です。
沢山の葛藤に出会いますが育子園で仕事をさせて頂いて、見守る保育の理念のすぐ側にいられる自分はまたすぐに考え改める出会いが職場で感じる事が出来ます。
振り返ってみると、自分の”今”を取り巻く環境がこんなにも沢山の人の思いと出会いと優しさで溢れていたんだな・・。と感じます。
私も、人の子の親として自分が体験してきた沢山の人の優しさを子に精一杯伝えていきたいなと思います。
そして、育子園で出会う子ども達の最高の笑顔のお手伝いをしていく事で、数年前心配な想いや寂しい思いをさせてきた両親への親孝行をしていきたいと思います。
U・A
Posted in 園のこだわり