学校のトイレ物語
2013年12月03日 火曜日
学校のトイレで大便を「しない、したくない、どうしても我慢できないときだけ」という子どもの割合が50%を超えているそうです。読売新聞の記事によると、今年の7月に全国の小・中・高校生1,200人を対象に調査を行ったところ、大便を学校のトイレで「絶対にしたくない」…9%、「どうしても我慢できない時だけ」…44%、「休み時間が短いから」…31%、「匂いが気になるから」…27%でした。
便器の和式・様式に関しては、「必ず様式を使う」…26%、「できるだけ様式を使う」…39%で様式派が65%で和式派の18%を上回っています。
学校トイレのイメージは、「汚い」、「落ち着かない」、「暗い」というイメージが圧倒的です。
記事のように学校トイレは、使い勝手と居心地が良くない場所のようです。学生時代を思い出してみても、休み時間に複数人で訪れるゾーンでしたから、個室に誰かが入っていると誰が使っているか確認する輩もいたほどでした。このように個室は落ち着いて使えない場所のまま改善されていないようです。
学校のトイレ環境を向上しようという目的で発足した、「学校のトイレ研究会」では、住宅やデパートを始め商業施設や、オフィス、駅舎などのトイレは改修、リニューアル、改善されてきました。一方、学校のトイレは、ソフト・ハード面でまだ十分に改善されておらず、校舎の老朽化に伴い特に公立学校のトイレは子どもたちから5K(汚い・くさい・暗い・怖い・壊れている)と揶揄され、学校で排便を我慢する子どもたちの健康が危惧されていました。
子どもたちにとって、学校のトイレは健康面・心理面の問題があり、一日の大半を過ごす生活の場として、さらに地域開放や災害時の避難場所としても早急な改善が望まれています。学校のトイレ研究会は、学校トイレの実態をソフト・ハード面にわたって調査・研究することにより、児童・生徒が安心して使える清潔で快適なトイレを、具体的に提案・普及していくことを目的に、トイレ関連企業によ
発足いたしました。
トイレを見ればその家が解ると言われるくらいトイレは体を表す大切なものです。ホテルやレストランでも水回りが清潔で整っていることが評価の一つになります。2020年の東京オリンピックまでに、多くの施設でいまだに残っている和式便器を洋式に替える取り組みを進めてくことが大切です。今から30年前に良質なレストランのトイレから始まった大量製氷入り男子小便器は画期的な取り組みでした。。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ