父親の会が運動会を運営
2013年11月21日 木曜日
杉並区公私立園長会恒例の、保育園視察研修が行われました。今回訪問する園は公立園の園長先生の紹介で、神奈川県横浜市瀬谷区にある保育園です。
園児の父親とは酒を飲みながら本音で語る合うこと、それが絆の原動力になっていると確信しているとおっしゃっていました。毎月行われる定例会には20人ほどの父親が参加し、親交を深めています。園舎の廊下には父親の会の活動写真が数十枚も展示されいるように、このように園との絆が強いので、卒園してからも園を離れがたい父親が多く、フラッと園に遊びに来るのだそうです。小学校の運動会は父親がやることが無いのでつまらない、園の運動会を懐かしがっています。
給食は安心安全を考えて、山形から野菜を仕入れ、器は岩手県から仕入れた木製の器を使用しています。お味噌は子どもたちが手作りし、お味噌汁や糠漬けも自家製です。
毎月の園だよりは保護者と職員がプロジェクトチームを組んで作成していますから、ページ数は20ページにも及びます。保護者にできるだけ保育に参画してもらわないと園運営が出来ないとおっしゃっていました。
これも特徴ある取り組みですが、園児一人ひとりに一年ごとのアルバムが用意され、毎月数枚の写真をピックアップして子どもの発達を保護者と共有しています。イタリア・ピストイアでは子ども一人ひとりのアルバムがあり、園での様子と家庭で撮った写真等を貼って思い出を共有していましたので、来年からできそうな取り組みだと思いました。
給食室には山形県鶴岡市出身の調理担当者がいらっしゃり、9月に私立園長会のメンバーで鶴岡と酒田へ行ったことを伝えると驚いていらっしゃいました。ご縁を感じたひと時、給食と同じメニューを御重に盛り付けていただき美味しく頂戴しました。
園舎屋上はこの園の最たる特徴の一つで、2階建て部分から4階建て相当の起伏の有る屋上には天然芝が張ってあり、野菜畑もあります。クライミングウォールを施した壁面を登りきるとあたりが一望できるようになっています。総面積は園庭よりも広く、プールも常設してありました。屋根の上で日向ぼっこをしたり、野菜の手入れをしたり体を動かす活動が十分できるスペースになっています。
認可外保育から始まった園がどんどん拡大し、複数施設を運営するまでになり100人超の職員を有する大組織になっていったのです。職員の笑顔が物語るように居心地の良い職場環境だから定着率も高く、保育を楽しみながら働いている様子が伝わってきました。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ