子どものことを面白がる大人が大切
2013年11月01日 金曜日
乳児期の子どもの言動を大人が面白いと感じるかどうか、子どもの言動を笑っている大人が周りに居ることで、子どもは発達を遂げ心が安定していけます。
早期発達支援学会では、保護者に対して上記のように3歳児未満の子どもに対する関わり方を変えてもらう取り組みを考えています。
2000年代までは子どもたちはほとんどの場所で許可なしに遊ぶことを許されていました。たとえば、ゴミ捨て場、工事現場、スクラップ場、などで遊んでも大人は文句を言いませんでしたが、今は生活の中で子どもたちが豊かに育つということができなくなった社会に大人がしてしまっています。臨機応変に遊ぶ力を子どもが自然と身につけていくには、大人が与え過ぎない環境の中で、大人が密着し過ぎないことです。
とはいえ、こういう時代にしてしまったのですから、保育園・幼稚園に運動場ではない園庭を用意すること。自己選択、自己抽出できる環境を用意して大人が身を引くこと、自然の中で過ごすこと、モノづくりとして野菜栽培、道具作り、料理作業、粘土細工など同じものを作らせないことを保障することです。
レッジョエミリアでは、朝の会で何をするか子どもたちが話し合います。そしてその日にすることを子ども自身が決めているのです。イタリアは職人文化ですから、アトリエを設置してアトリエスタを配してモノづくりを提唱しています。高松市でも芸術士という立場の人材を配置しているようです。
学校での学び方をワークショップ方式に変えること、問題を起こしている子どもが悪いのではなく、大人の方が変わっていかなければならないのではないのですから、小学校が幼稚園・保育園に学ぶことを早急に始めることです。年長児の実際を見て感じて理解しないで小学校生活に合わせさせるというのは無理が生じます。杉並区でも保幼小の連携というお題目は掲げられて久しいのですが、進展しない理由を分析し早急な改善を要望したいと感じています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ