研修パート⑤
2013年10月29日 火曜日
≪海外研修5日目③~フランス、リメイユ・プレヴァンヌ~≫ フランスに来て1つ目の保育園は、レ・プティ・リュタンという多機能保育所。従来の保育所の機能に比べ、一時託児所の機能を兼ね備えた保育所。2004年に開設、360家族を受け入れ、年間平均60家族が利用しています。
ここは、障害児(肢体不自由、知的)の子どもの受け入れ体制もととのっていて、心理学者など専門職が訪問し、子どものケアだけでなく、保育士のケアもされています。入所資格は市民であること、なるべく近くに住んでいること、両親が共働きであることが条件とされています。生後3か月~3歳児が利用できる施設です。
見学当日は、園舎の引っ越しがあるとのことで、急遽のプレハブ園舎を見学させて頂きました。350㎡に36人の子ども、11人のスタッフ(保育助手、乳幼児教育員、調理、掃除含む)が在籍していて、一時預かりなどのマルチ対応もしていました。
フランスでは、3歳までが保育園、3歳になると幼稚園に通うという仕組みであり、ということは、保育園は3歳未満児のみの受入れになります。時間は、7:30~18:30、平均9~10時間半を過ごします。異年齢保育で、入園前に、日本で言う慣らし保育期間が6日間あり、その間は保護者同伴、7日目は30分間保護者同伴、8日目に契約手続きを行うという流れ。
フランスは、スウェーデンと異なり、保育料は、日本と同じで収入によって変化します。この保育園での保育室も、育子園と似ていて、アトリエ、午睡ルーム、自由に使えるplay roomがありました。引っ越しする前で荷物がまとめてありましたが、はっきりとした色使いの保育環境でした。
フランスでも待機児童問題はあるようですが、保育園のほかに、家庭託児所、家庭保育ママシステムがあるので、どうにかなるようです。企業が運営している保育園も増えつつあるので、企業間との競争も増えてくるということも話していました。
スタッフの種類は、園長、教育員、乳幼児専門看護婦(なかなか見つからない)ですが、アレルギー児には特別に、個別対応プロジェクトが組まれ、かなりきちんとしていました。引っ越しする前の忙しい時間にも関わらず、快く見学、交流をもっていただき感謝でいっぱいでした。
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