保育理念と保育実践のギャップ
2013年09月30日 月曜日
各園には保育理念があるのですが、本当にそのことを学び、保育実践にまで連動していくのは大きな課題です。育子園で行っている保育理念を深める職員研修でも、理念に基づいた実践を根付かせるためのヒントが沢山あります。
●理念の理解は頭で理解するだけでは実践が伴わない
●ベテラン保育者の中には自分流の保育を展開する人もいる
●周りはトラぶらないように、ベテランに合わせてしまっていないか
●矛盾があっても突き詰めて話し合って理想を目指していこうとするチームになろう
●反省できる人は自分流ではない人、
●園の理念を覆して自分に園を合わせようとする人がいないこと
●試行錯誤することが最も大切で理念を確立していくこと
●園は何をするところなのか
●自分は何のために園に来ているのか、何を学ぼうとしているのかという視点が大切
●学び続けている人は変化に対応できる
●理念を深めるためにコミュニケーションを重ねて議論すること、それが理念の実践
●現実的に起きている事例を率直に話し合う
●他者との違いを探そうとするのが日本的だが、比較しないという発想が大切
●他国の優れた保育などは、「違いを見つける」のではなく「異なる」見方をしていくこと
理念に基づいた実践ができる時は心の余裕がある時ですが、余裕が無くなり瞬間的・反射的に対応してしまうと、その人の成育歴等が優先されてしまい、理念はどこかへ行ってしまうようです。心の余裕を保つには、子どもとの精神的な距離感を適度に保つこと、近すぎると自分の願いや思いを子どもに解ってもらいたくなって、余計な言動をしてしまうのです。子どもと大人に限らず、大人と大人同士でも相手との精神的人感距離を考えていくことで調和のとれた人間関係が保たれるようです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ