2013欧州で保育を学ぶ旅(29)
2013年07月30日 火曜日
この音楽学校には天皇皇后両陛下、礼宮さまがご訪問されたこともある学校で、大ホールにはカワイ製のピアノもあり、日本との交流の深さを感じます。オルガンの街ピストイアにふさわしく、大ホールのパイプオルガンはピストイアの木を使って全て手作業で作られています。我々の訪問を歓迎してくださって、音楽学校のウンベルト・ピネスキー理事長先生のパイプオルガンの演奏をご披露いただきました。引き続き参加者のホルン演奏とフルート演奏会で御礼し、音楽を通して絆が深まったようです。現在は430人の学生さんが主にピアノとギターを習いに来ています。いずれにしても建物は老朽化が進んでいて、修復作業には多大な費用が掛かるそうです。
ピストイアの保育園、幼稚園、子育て支援センター、音楽学校などの中身の濃い研修を終えてボローニャへ移動します。ボローニャに向かう途中、突然の豪雨に見舞われこの先どうなるかと心配されましたが、お陰さまでドライブインに到着する頃には日が差してきました。昼食はバイキングスタイルで、メンバーとシェアしてローカルイタリア料理を堪能し、ボローニャへ。
1088年創設ヨーロッパ最古のボローニャ大学があるボローニャへやってきました。ホテル予約等の不手際がありましたが、予定していたホテルよりもランク上の駅前宿に宿泊できました。学園都市ボローニャは食通の都としても知られています。日本でもボロネーゼとして親しまれているパスタはこの地が発祥です。明日からの施設見学に備えて夕刻に市街地を散策してみました。大規模な都市開発を行っていないボローニャは欧州の中でも旧市街の保存状態が良い地域です。都市景観は優雅で町中には長く伸びたアーケード(ポルチコ)が張り巡らされています。町の中心部へやってきました、市庁舎もあるマッジョーレ広場は800年間の長きにわたり、政治、宗教の中心を担っています。初夏の日差しが眩しい広場北側のカフェで、地ビール「モレッティ」で喉を潤しました。
ここでもプリウスⅡがタクシーとして活躍しています、冷え性の車なので南仏向きでしょう。イタリアに来て初めてリンゴマークを発見、韓国勢が優勢なスマホ状態ですが、斜塔をバックにリンゴを撮影し、旧市街ポルチコ下のオープンレストランで夕食です。地元トスカーナの軽め赤ワイン、キャンティで乾杯し、定番ボロネーゼを食しながら旅の前半を語り合いました。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ