2013欧州で保育を学ぶ旅⑰
2013年07月11日 木曜日
家族との連携を歓迎することにもっぱら焦点を合わせる教育プログラムの特徴を、次にいくつをあげておきます。
1)親は、入園する前に園をを訪問するよう勧められる。
2)正式のオリエンテーションが、親に対して提供される。
3)最初の接触したとき、スタッフの 1 人が、質問に対して答え、心配事に耳を傾け、会合と訪問を設定することになっている。
4)プログラム、コミュニティの資産、及び子どもの世話の性質について親に知らせるために、パンフレット、小冊子、印刷物が、提供される。
5)役員も他の職員も、どのように家族に話したらよいか、どのように彼らを安心させたらよいかを知っている。
6)保育者は、子どもの日常生活について知るために、家庭訪問を行う。
7)毎年歓迎祝賀会がある
8)プログラムは、家族同士が互に知り合うのに役に立つようにできている。
9)家族との相互コミュニケーションが、奨励される。
10)ことばに関するサポートが、ことばが異なる親たちに提供される。
11)プログラムは、移行と別れの過程を親が理解するのに役に立つようにできている。
新しいプログラムを経験する乳幼児の感情に細心の注意を払うプログラムの特徴は、次のようなものがあります。
1)子どもたちと彼らの家族の写真が教室に貼られる。
2)保育者は、その日に、彼らの家族について、子どもたちに話す。
3)子どもたちがよく知っていて自分の家のように感じる環境がある。
4)子どもたちは一人ひとり、一貫した親密なやり方で世話される。
5)子どもを預けて行く親にさよならをいう儀式をすますために、子どもは励まされ助けられる。
6)子どもの感情は理解される、つまり子どもたちが親との別れに苦痛の感情を表しても許される。
7)子どもたちが苦しみ親のいないのを淋しく思う感情の表現の仕方で、それぞれの子ども供の個別性がわかる。
8)親が戻る時間が近づくと、そのことが子どもたちに伝えられる。
このようにして家族と子どもと園や子育てセンターが出会い、話し合い、理解を深めていくのです。長時間保育や休日保育、病児・病後児保育などという概念がありませんから、保護者も保育者も心の余裕、時間の余裕が有ることで、相手や周りの環境を受け止め、受け入れられるようになっていくのでしょう。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ