ドイツ研修 Part7 ~誕生表~
2013年07月30日 火曜日
2日目に行った幼稚園に、透明なホースが30cm位に切られ、中に色の付いたビーズが入っていました。
とても綺麗で、そこには子どもの写真も貼ってありました。
これは何かと尋ねたところ、“誕生日を表すもの”ということでした。
モンテソーリの教具の1つにカレンダーがあります。
大きな円を4つに割り、春夏秋冬をに分け、更に季節ごとに3ヶ月ずつ文字で月の名前が書かれています。
例えば、春の所には3月、4月、5月と書かれており、その下にその月の季節らしい絵が描かれていました。
子どもでも目で見て解るようになっています。
月ごとに色が決まっていて、3月は濃い緑でその色のビーズがその月の日数だけ紐で繋がれていました。
だから濃い緑色のビーズが3月は31日あるので31個が繋がれています。
そうやって月ごとの色のビーズをつなげて1つの1本の紐で繋がっています。
子どもたちは、そのビーズの数を数えて、その月は何日あることを知り、どの月も同じ日数でないことを知ります。
そしてその月になると、その月の入野ビーズを1個お母さんに言って、自分の誕生のホースの中に入れてもらいます。
沢山ビーズが入っている子と1つ2つしか入っていない子も居ます。
それは誕生日の次の月からビーズを入れ始め、12個入ったら、誕生日が来ることを示します。
だからその月の誕生日の子は、ホースの中は空っぽになるのです。
子どもは、11個12個とビーズが溜まってくると、自分の誕生日が近いことが解り、次の月が誕生日という時になると、お母さんに「次の月は、僕の誕生日だからお菓子を作ってね」と言うそうです。
お母さんは誕生日になると、クッキーを焼いたり、ケーキを焼いたり、簡単なお菓子作りを子どもとやったりしてお祝いするそうです。
手作りのお菓子をお母さんが作ってくれるというのも凄いことだと思いましたが、この誕生日を表すホースにも驚きました。
子どもがみて自分の誕生日が近づいているのが解り、楽しみに出来ることや月ごとに色が違うのも見やすく、きれいでした。
ビーズでその月の日数が数えられる表も、カラフルで見て解りやすく出来ていました。
カレンダーの見方などを知らせるのに、いつも苦労をしていましたが、子どもが見て直ぐに解るようになっているには、驚きました。
見て解る工夫が細かいところでなされているのには、勉強になりました。 M.K
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