ドイツ研修 Part3 ~異文化を知る~
2013年07月24日 水曜日
2011年のドイツ連邦統計局によると“ドイツの5人に1人は移民系”と発表されています。
3日目に行った幼稚園では、14か国からの国から子どもたちは来ているとのことでした。
コミュニケーションはドイツ語で行いますが、ドイツ語が難しいという保護者には言語が似た国の保護者に話をして貰っているとのことでした。
コミュニケーションが出来ないと信頼関係が持てないからだということでした。
日本でも今はどのクラスでも外国国籍の方が居るのは当たり前のようになってきています。
中には時々日本語が解らない方もいらっしゃり、通訳出来る人を探して話をしてもらいますが、大抵はその方の国の言葉で話します。
ここでは、似たような言葉の人が、話さなければいけないというほど異国情緒が溢れているのです。
そのためどこの園でも、9月あたりにサマーフェスタと言う行事を行っているようです。
そこでは色々な民族衣装を着るようですが,それほど凝ったものではなく、子どもと一緒に作って何でもいいから衣装を着るという感じです。(園によっては志向が違うようですが…)
それでも民族衣装と言うことで、それぞれの国の象徴するものを取り入ることで、色々な国に関心を持つきっかけになっていくのだと思いました。
3日目に行った幼稚園では、朝のお集まりの時間に歌の練習をしていました。
2歳児でも歌えそうな簡単な歌でしたが、それを3,4ヶ国語で唄っていました。
そしてドイツは、保育内容を幾つか用意してその中でやりたいプログラムのところに自分で選んでやりに行きます。
その日のプログラムの中に“ダンス”という保育がありました。
それもサマーフェスタでやるダンスの練習でした。
ダンスの曲は、外国の音楽を用いて国際交流という意味でやっているということでした。
4日目に行った保育園でも、世界地図があり、モンテッソーリの教具の1つである各国の旗が並べられていました。
その園の図書室では、図書室と言っても保育園なので並べられているものは絵本なのですが、ドイツ語だけではなく、色々な国の絵本が自分たちで選んで取って見られるようになっていました。
自分の国の言葉で絵本が楽しめるだけでなく、色々な国の言葉や文字を知るきっかけになっていきます。
部屋には椅子だけでなく、クッションの大きいものが幾つかあり、寛いだ雰囲気で見ることが出来るようになっていました。
何処の園でも、おままごとコーナーにはベビーカーなどに人形が置いてあります。
その人形は、肌の色が違うのもので白い肌の人形もあれば、黒い肌の人形もありました。
自分と同じ肌の人形があれば、親しみを感じたり、可愛いと思うことだと思います。
それだけでなく、色々な国の色々な人種があることを小さいうちから遊びながら、知って親しんでいっているのが解りました。
大切なことだと思いました。
ある幼稚園では、日本人の子どもが入って来たからといって日本の文字のカードが置いてありました。
その子が日本の文字を覚えるだけでなく、周りの子も日本の文字を知ることが出来るから置いてあるとのことでした。
日本人として海外の幼稚園で日本の文字に出会い、他の国の子どもたちも日本のことを知ろうとしているということを知るだけでも嬉しく思います。
他にも、学童の施設に行って時、入口に“ようこそ、いらっしゃいました”と書かれた紙が貼ってありました。
日本語を調べて書いてくれたのだと思います。
やっぱり日本人として他国で、日本の文字を見ると嬉しく思います。
とっても大事にしてされているんだという気持ちになります。
こんな思いをどの国の子どもたちにも味あわせているのかと思うと、なんて素晴らしい国際交流なのだろうと思わされます。
日常の中に、自然と他国に親しみを持てるような環境づくりに驚かされました。
M.K
Posted in 園のこだわり