2013欧州で保育を学ぶ前旅⑰
2013年06月18日 火曜日
宿泊したホテルから徒歩30秒にある世界最古のアーケード街のひとつ、ギャルリー・サンチュベールを歩いてます。アーケード街といっても日本にあるそれとは全然違う美しさ、ドーム形状屋根はサンルームのような明るさを保ち、まるで美術館の回廊にいるようです。その雰囲気はイタリア・ミラノのドゥオモに隣接しているヴィットーリオ・エマヌエーレ2世ガッレリアによく似ています。訪れたことのある欧州のアーケードとしては、スイス・ベルンやイタリア・ボローニャなどがありますが、その場所ごとに成り立ちや形状、美しさが異なっています。
いよいよブリュッセルの中心地、グラン・プラスの大広場にやってきました。テレビ等でその風景はよく見ていましたが、実際に足を踏み入れるとその美しさは圧巻です。1998年にユネスコ世界文化遺産に登録、世界一美しい広場と称され、1400年代に建築されたゴシック様式の市庁舎の≒100mの塔にはブリュッセルの守護天使ミッシェル像が祀られています。世界各国からの観光客が大勢訪れている広場内にあるオープンエアカフェに座わるとゆったりした時間を過ごせます。明るい時間帯に眺める広場も素敵ですが、ライトアップされた夕暮れ時や夜が更けてからの市庁舎塔が数色に変化するイルミネーションも見逃せません。
首都ブリュッセルは、中世の昔から交通の要所として栄え、「欧州の十字路」として民族と文化が交差してきました。現在では重要な国際機関が置かれ国際都市として存在感を放っています。レストランの数はおよそ1500、人口一人当たりの店舗数は欧州随一、日本の居酒屋風店舗もあり、あらゆる国籍の人々の味覚を満足させる名店揃いとなっているのも大きな魅力です。
グラン・プラス周辺には多種多様なショップが勢ぞろいしています。その中でも気になるショップの一つが、『極度乾燥(しなさい)Superdry』です。イギリスのブランドで創業者が日本にやってきてビール名からヒントを得て、極度乾燥(しなさい)をロゴ化し急成長してるのだそうです。その近くには、ベルギーの漫画家エルジュ作、主人公の少年記者タンタン(TINTIN)と相棒の白い犬スノーウィ]が世界中を旅行し事件を解決していく物語のストアも、ファンが大勢押しかけていました。
幼稚園の隣にある公園には砂場の中にカラフルな各種遊具が設置されています。欧州では多くの場所で砂場内に遊具があるのを見かけます。Used本・レコード・玩具ショップに入ってみました、日本のアニメやフィギアなどが所狭しと並んでいて、平日の昼間にもかかわらず繁盛している様子です。ミディ駅の前には直径1mの巨大なラッパがあり、誰でも階段を登って利用できるようになっています、どれだけの音量になるか試してみたいものです。
多様な文化や海の幸山の幸に恵まれビールは800種類を数える魅力的なベルギー、再渡したい国の上位です。このあと杉並区私立保育園を中心とした、イタリアでの保育・教育・障害者福祉等の視察研修が始まりますので、フランスが世界に誇る超特急TGVに乗車してパリ・シャルルドゴール空港駅へ向かいます。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ