2013欧州で保育を学ぶ前旅⑮
2013年06月14日 金曜日
列車はスムーズに陸地の線路へ入線し、ドイツへ入りました。iphoneの画面で改めてノルウェーからの道のりを振り返ってみると、欧州鉄道のほんの一部しか乗車経験が無い者ですが、今回の北欧ルートは格別でした。車窓から臨む大自然の凄まじい変化や奇想天外なコンセプトなどの点では最高位にランクされます。この先もどんな列車の旅が待っているか、楽しみは続きます。
ハンブルグHBC駅は大きなドームに覆われ、両サイドの2階部分渡り廊下からプラットホームが一望できる特異なロケーションです。これほどまでに全番線が見渡せる造りの駅舎はあまりないでしょう。乗り継ぎ時間は≒1時間です、ハングルグFCの本拠地ですからサッカーファンなら試合日程に合わせて移動したいところでしょう。ドゥイスブルグでさらにアムステルダム行に乗り換え、延べ11時間の変化に満ちた道のりでした。
アムステルダム駅周辺はバケツをひっくり返したような土砂降り、≒20分間駅舎内で面白いほど叩きつける雨足を眺めていました。雨天で21時を回っても薄暮のような明るさ、遊覧フェリー乗り場から見える水面に浮かぶ縦長の建物群の窓フレームがゆがんでいるのは遊び心のようですが、本家水の都ベネチアではこのような演出はお目にかかったことはありません。
教会の修復工事など古いものを残していこうという取り組みは欧州では特に顕著です、石畳に目土を施しながら一つひとつ修復している方々はこの地に誇りを持って早朝から作業していました。チャイナタウンになる寺院を参拝しました、「南無観世音菩薩」がご本尊、お線香代を尋ねると喜捨箱を案内されました。金額ではなくその人の心、西洋寺院では明確にロウソク代金が明示してあるので、様々な考え方があるものだと思います。
市街を散策していると、周囲の店舗とは一線を画した雰囲気のセレクトショップを見つけました。店内は白を基調としながら、店主こだわりの商品が並んでいます。気になったのは葉書サイズの紙に極小のパーツが切り抜かれている商品です。シーン別に恐竜、動物園、公園などに関する、数cmから数㎜のパーツ類が収められていて、完成品が立体的にディスプレイされアクリル箱に入っています。なんとも繊細なジオラマだったので、育子園の子どもたちに製作体験したもらいたくて購入してみました。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ