2013欧州で保育を学ぶ前旅⑭
2013年06月13日 木曜日
ローゼンボー宮殿は大きな公園の中にそびえています、公園の菩提樹街路樹の選定方法は、日本ではお目にかかれない一直線にカットする方法で、ウィーンのシェーンブルン宮殿の庭園を思い出しました。芝が青々と敷き詰められた公園内には子ども専用の遊び場があり、年長児ぐらいの子どもたちを大人が引率しています。人数を数えてみると子ども5人に対して大人1人のようで、日本だと1歳児の人数配置です。この日は平日でしたが、ここでもお父さんがベビーカーを押している姿を良く見かけました。休みの日には公園へ出かけて季節を感じ、自然に親しむという風土がある豊かな国です。どこを歩いても緑あふれる街ですが、新しく植えられた街路樹の根元には「TreeGator」という樹木栄養剤が靴を履いたように並んでいます。
育子園にあるゆりかごスイングのゆりかご部分がハンモック状のモノを見つけました。使用対象年齢は少し上かも知れません、育子園のものはスウェーデン製ですから同様のコンセプトで作られているのでしょう。片方だけの子ども靴、垣根をくぐって出入りできる刈込など、園内にはデザインと遊び心を忘れない余裕が感じられます。通りで道路補修作業をしている重機もチョロQのようなコンパクトさで、子どもたちが働く車を眺めていました。コンパクト続きで、ワーゲンのFOXの現車を発見しました、日本未上陸でPOLOの弟分といった風貌です。
コペンハーゲンでも日本食の店が何軒かあります居酒屋レストラン「英雄 HERO」、それから「RUNNING SUSHI」という健康的な店舗名、生ものは足がは速いからなのでしょうか、確認したくなる店舗名でした。寿司、焼き鳥といった店舗が欧州でも受け入れられているようです。
チボリ公園の絶叫も慣れてきたところで、500の島々から構成されているデンマークから海を渡り、オランダ・アムステルダムへ向かいます、9:44発ドイツハンブルグ行≒5時間弱の道中です。
インターシティの車内もウッドが使われネイビー座席とマッチしています。さて、ドイツには海を渡るのですが、フランスとイギリスのような海底トンネルではありません。なんと列車ごとフェリーに乗せて運んでしまおうという大胆な路線なのです。以前からこのルートは体験してみたかったので念願かなったというところです。デンマークの西南の港町Rodbyで乗客は列車に乗ったままレールが敷いてあるフェリーへ揺れることも無く滑り込んだという感覚です。隣にはトラックや、乗用車などいわゆるフェリーの駐車場に国際列車も共に居るという光景なのです。
列車が止まるとアナウンスが入り、乗船時間は≒60分それまでは船内でおくつろぎください、上階へ上がってみると化粧品店、ファストフード店、ゲームセンター、スーパーマーケットにはサントリー『山崎』が上座に展示してありました。そして子どもが退屈しないように滑り台などのゾーンがちゃんと設けられているのはさすがです。展望デッキからは数えきれないほどの風力発電装置が強い風を受けて稼働しているのが印象的です。通称「渡り鳥ルート」と呼ばれるこの路線、車を乗せるのだから列車も線路を敷いてという、発想力がまるで子どもの遊びが発展していく様子と似ています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ