2013欧州で保育を学ぶ前旅⑩
2013年06月07日 金曜日
列車はスウェーデン西岸の港町ヨーテボリに到着しました。ここは自動車メーカー・ボルボ本社がある、国内第2の都市で人口は≒50万人です。駅前広場には高さ20メートルの柱が3本、その上に膝を抱えて座っている人像3体が目を引きます。よーく見ると、目と口と耳を手でふさいでいるのです。わが国では日光東照宮の「見ざる、言わざる、聞かざる」が有名です、この「三猿」は世界中にあるとは聞いていましたが、ヨーテボリの像はどう見ても猿ではなく人、「三人」です。
凡夫は自己中心で世界を見てしまうので、自分にとって都合の悪いことや人の欠点を見たり聞いたり言ったりしがちですが、それらはしないほうがよいという戒めを、この人像を見上げながら自戒を促しました。
ホテルは駅から徒歩5分、160年前に建築されたモノを大切に受け継いでいるようです。レセプションを済ませると、エレベーターへ案内されました。歴史のある建物に今でも使われている2重扉のエレベーターです。降りるときに気を付けなければなりません、内扉は自動で左右に開きますが、廊下に面している扉は開きませんから自分で押さないと出られません。エレベーターの扉は全て自動というのは世界共通ではないようです。
ラウンジには建設された当時のヨーテボリ駅舎、ホテルなどの白黒写真が丁寧にディスプレイされています。ここではコーヒー、ソフトドリンクが何時でもフリーで楽しめます。もちろんフリーWiFiですからブログ更新にはもってこいです。世界最大のトラベルサイトの受賞を受けているのもうなずけました。
さて、到着してからちょっとしたハプニングがあり、着ていた衣服を洗う作業が発生しました。翌日にはチェックアウトをしますから、フロントで乾燥機はないか尋ねると、クリーニングに出すしかないという回答です。ウールのトラウザースならともかくジーンズをクリーニングに出すのは…。
部屋の洗面所で洗って干てみて、乾かなければ持って移動すればいいと考え、部屋の洋服掛けタンスをあけて、ビックリ。何と、アイロンとアイロン台がどうぞ使ってくださいと言わんばかりに用意されてあったのですから、本当についています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ