2013欧州で保育を学ぶ前旅⑦
2013年06月04日 火曜日
スカンジナビア半島の南西に位置するノルウェー・オスロ、文字通り紺碧の海に面した北の港町です。重厚な石造りの建物が軒を連ねている中央駅周辺から徒歩10分ほどでオスロフィヨルドのべビル湾に到着します。青空に映える紺碧の海を遥かに眺めると思わず深呼吸をしたくなるような清々しい、乾いた風が心地よく吹き渡っています。湾を望むかのように建っている市庁舎では毎年12月にノーベル賞の受賞式が執り行われる由緒ある場所です。同じ視界には淡いレモン色のノーベル平和センターが青空をバックにくっきりと浮かび上がっています。数々の天才が北欧のこの地に集ったのかと思うと、更なるチャレンジ精神が湧いてきます。
ついつい自動車ネタになってしまいますが、べビル湾を散策すると各国のカーディーラーが集中しているようです。ドイツ車、フランス車などと肩を並べて、レクサス、マツダ、トヨタ車も存在感を示しています。このエリアは超高級マンション群のようで、高級車が並んでいるのもうなづけます。中でも今年3月スイス・ジュネーブショーにも展示されていた、BMWの次世代PHVコンパクト・コンセプトカーが分厚い防弾ガラスに覆われ鎮座していました。
次は現ノルウェー国王ハラールⅤ世の居城へ、門前では女性衛兵がしっかりと王室をガードしています。広大な敷地は市民が自由に散策できる公園になっていて、犬の散歩や家族連れがゆったりと過ごしています。グーグルマップを開くと日本大使館が隣接しているようなので早速行ってみましたが、日曜日とあって人影もなくひっそりとしています。異国の地で日本国民の安寧と者外国との橋渡しをしている建物壁面には、パスポートに刻まれている菊の紋が金色に輝いていました。
ムンクの代表作、「叫び」が展示してある国立美術館の開館時間は日曜日など休日は11:00、それまでに少し時間があったので、オスロ大聖堂とオーバルカタルスク教会を参拝し、静寂な時間を過ごしました。美術館開館15分前に正門前に行ってみると、すでに30人ほどが並んでいました。ところが11時になっても門は閉ざされたまま、群衆が腑に落ちないようすでいると、窓から係員が何やらおそらくノルウェー語で語っているようです。待っていた人々はつぶやきながら美術館を後にします、よくよく正門横のメッセージボードを見ると、日曜日は6月2日まで閉館と記されていました。多少は残念ですが屋外に貼ってあった「叫び」を眺て、おかげ様で次回訪れるまで楽しみを残こせたということで、国会議事堂周辺へ向かいました。
国会議事堂周辺は緑豊かな広場と国内随一のショッピング街が続いています。広場には日曜日だからでしょう、特に父親と子ども連れの姿が目立ちます。やっと遅い春が来た北欧の日差しを惜しむかのように、休みの日は屋外で過ごしているようでした。まれにみる変化にとんだ大自然を満喫できたノルウェーから列車でスウェーデン・ヨーテボリへ向かいます。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ