2013欧州の保育を学ぶ前旅③
2013年05月29日 水曜日
ノルウェー・ベルゲン空港へ到着したのは23時過ぎでしたが、白夜の始まりの時季なのでしょう、早朝のような薄暮空でした。ベルゲンはノルウェー第二の都市、といっても人口≒24万人で12世紀頃にはノルウェーの首都だった港町です。現在ではソグネフィヨルドなどの玄関口・観光拠点として栄えています。
空港からバスでベルゲン市街に到着したのは24時を回っていました。時間を過ぎてもチェックイン可能だと事前に確認しておいたのですが、予約した駅前にあるホテルの玄関ドアはロックが掛かっています。何度もインターフォンを押しても応答しません、駅舎で一晩明かそうかと思案していたその時、2人連れの老婦人がホテルへ戻ってきたのです。
いきさつを説明すると、にっこり微笑んでホテルに同じ建物内のバーへ案内してくれて、カウンターの中にいる女性にチェックインしたい旨を伝えるようにと教えてくれました。金曜日の晩とあって50席満員の客に酒をふるまいながら、私が差し出したiphone画面で予約書を確認すると愛想良く対応してくれて、やっとルームキーを手にすることができました。その間お2人は無事チェックインするまでそばで「見守って」いてくださいました。まさかこのような展開になるとは、丁重に御礼を申し上げるとお2人は安心した様子でホテルへ戻られました。
夜中のハプニングと嬉しい出会いに、眠気はどこかへ去っていました。
翌朝の市内散策は、ベルゲン港の港沿いのユネスコ世界遺産、「ブリッケン木造家屋群」からです。カラフルな長屋風の木造三角屋根が特徴的な建物群は、14世紀当時は貿易事務所としてドイツ人によって建てられたそうですが、現在はお洒落なショップが入っています。時を重ねていますから所々修復作業をしていますが、連なった軒を横から見てみると各建物が前後に傾いています。隣接するレンガ造りの同じ様な三角屋根建物も1900年頃に建てられことが壁面に記されていますので、世界遺産の保存は待ったなしのようです。
歴史ある建物群の前で観光客を待つタクシーは新しいモノの代表、プリウスでした。
マリア教会、ローゼンクランツの塔やベルゲン大聖堂を巡り、町の中心部にあるオレブル広場ではなんと、「桜」が満開で出迎えてくれました。日本のソメイヨシノより少し色濃い八重桜風の桜が公園全体を彩っています、東京の桜は記録的な早咲きでしたから、2か月後にまさかノルウェーの地で「花見」ができるとは、本当にラッキーです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ