杉並区が誇るエコスクール
2013年05月24日 金曜日
杉並区立天沼小学校を訪問しました。今年3月まで杉並区立和田小学校の校長先生が着任された小学校で、校長先生自ら校内丁寧に案内していただきました。最寄駅はJR荻窪駅で閑静な住宅地の中に2年前に新築された大規模新校舎は、杉並区初の小学校統合校で、杉並第五小学校と若杉小学校の歴史を融合したものになっているそうです。
環境共生型(エコスクール)学校の基本設計には両校の保護者、町会関係者、学識経験も招聘し、両者の想いを十分に活かした設計になっています。屋上や壁面緑化、太陽光発、風力発電、昼間の自然喚起と夜間の涼しい外気を取り込むナイトパージ、取り込んだ外気を地下に循環させ夏は涼しく冬場は温かいクールヒートトレンチなど最新の設備が施されています。屋上は劣化しにくいウッドデッキが敷き詰められていて、ガーデンパーティーなどに最適な空間です。
学校の中心には図書室、パソコン室、地下1階にはランチルーム兼用のセンターコート、アリーナと名付けられた体育館、広々とした和室もあります。校舎4階屋上にあるプールは3.11の揺れでも水があふれなかったそうです。アリーナと呼ばれる体育館は園舎と一体型で、2階部分は回廊になっていて観戦することができます。
近隣の公民館等は待機児童対策のためのこども園になったため、地下会議室は地域の公民館としての役割も果たすことになりました。見学者は近隣に留まらず、四国の行政・教育関係者もいらっしゃったそうです。
保幼少連携のモデル校として図書室の一角には、幼児用の絵本コーナーがありました。
敷地面積6,600㎡、延べ床面積8,700㎡、鉄筋コンクリート造地上4階・地下1階の校舎と天然芝のグランドは、新たな都市型学校モデルを杉並区が具現化した作品といえます。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ