日本仏教保育協会の集まり②
2013年05月23日 木曜日
認定こども園「こどものもり」の園長先生は、乳幼児は生活(養護)と、なだらかな学び(遊びを中心とする集団による学び)の連続性の中で育ちあうことを大前提としています。「誰のため、何のため」の保育・子育てなのかを常に確認していく、次代を担う役割を持つ子どもたちに未来を託すことです。「子ども主体(子ども自らの育ちを支援)」で、生活体験の場としての園であることが求められています。園長の理念、ポリシー、意識一つで良い園になるかどうかが決まります。保育士は個人芸ではなくチームの一員として園に貢献する役目があります。
全国には50の学校法人・社会福祉法人を有する法人がありますので、認定こども園になるには1本化する必要があります。
平成12年に新築された園舎は、学校法人部分と社会福祉法人部分から成っています。質の高い保育・教育を目指すためのキーワードは、「3つの間」です。
①ホッとできる空間…園全てがホットするゆとりを感じる空間、保育者も子どもも安心して過ごせる空間づくり、テーマを活かした空間づくり、ケバケバしくない落ち着いたセンスのある空間、ノイズの無い穏やかな音の中での生活、「運動会のための園庭」から「自然感を育てる緑の庭」への改善。
②仲間との信頼関係…自分と相手(保育者)との関係づくり、保育は人なり、保育者の温かな人柄、笑顔、チームワーク、採用面接では2つの質問しかしません、筆記試験はありません、質問は (1)どんな母親に育てられましたか (2)自分の得意なことは何ですかです。人柄が全てです、保育技術は問いません。
③時間の保障…自己充実(満足感や達成感)、子どもが自主的に取り組む時間、子どもの納得を待つ時間を大切に保育者主導ではなく、任せて待つ保育スタイルです。異年齢で過ごしながら、子ども自らの意欲をいかす場と時間、保育者は余計なことは喋りません、上から目線のさせる保育ではない子ども主体の保育、各コーナーに保育者を配置し子どもが自己充実感でしてみたくなる保育で保育者が待つ時間の保障、3歳未満児は食べさせるのではなく食べたくなるような給食、3歳以上はランチルームでビュフェスタイルです。
「こどものもり」でも子ども主体の保育で職員が待つこと、焦らせないことを大切にしています。子どものことを信じ切って、チーム保育をしている様子は育子園に共通していると思います。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ