日曜日の職員保育理念研修会②
2013年05月21日 火曜日
子どもの発達過程をチェックしている自分自身を見つめて内省してチェックをすることが大切です。出来る出来ないのチェックではなく、自ら発達していく子どもを、見守ることができていた自分だったのかを振り返る必要があります。出来たことをチェックする刷り込み、カリキュラムどおりに子どもを動かす保育、大人目線の保育ではない見守る保育は、子どもを通して自分の見方を変えること、子どもが自発的に育つように見ていくことです。
見るとは発達をみること、この世界は自分が見ている世界、自分の都合で見ている場合が多いのです。内省的実践をすることで発達しやすいように環境を整えていた自分だったのか、発達を見ることは有難いことと思える自分であるか、子どもが自ら発達していることを素晴らしいと見える自分であるか、子どもだけが発達しているのではなく、自分も発達していると思える保育者であるかが問われます。
子どもを見ながら自分を見つめる、発達を見守ることを実践すること、発達をチェックしながら、自分がどう変われたかを内省する、子どもと同僚職員の発達・成長の邪魔にならない自分であること、自分の見方、接し方で相手や世界が変わるという考え方、謙虚さ、発達の邪魔をしない、相手中心で考えることです。
さて、子どもの発達を学ぶグループをファシリテーター役を選出する方法として、従業員による総選挙を行いました。オーケストラのコンサートマスターも団員が選挙をして選んでいる団も多いのです。組織の上位者がリーダーを指名するやり方もありますが、メンバーが自分たちでリーダーを選ぶことが最も民主的です。このように先輩後輩の序列を超えて総選挙ができる職場環境自体が風通しの良い環境に変化しているという証です。
年功序列になりがちな保育業界ですが、投票する上で次のことを実践している人を選んでもらいました。①園全体のために、いつも貢献している人。②見守る保育を熱心に取り組んでいる人。③理念の実践を真摯に取り組み楽しんでいる人。総投票数≒300票で選ばれた6人ですからメンバーの総意です。6人の平均年齢は27歳、まさにニューリーダーを皆が選んだのです。選ばれた6人の共通点は他者への要求・要望・依存をするのではなく、自主自立しながら、周りと調和することを重んじているメンバーです。
選んだ皆は選ばれた人を支え、選ばれたファシリテーターはメンバーのために貢献するという相互責任関係があります。
研修の合間に行われるアイスブレイク、今回もグループのメンバーが力を合わせて歓声をあげながら楽しそうに行っていました。通常の仕事の合間にも、仕事に関係ない話題や発想を取り入れることで、仕事の効率と他者理解が深まっていくのです。
午前中の研修会が終わってランチタイムになりました。当日は5月のすがすがしい日でしたから、㈱カグヤ5人の皆さんは園庭にある菩提樹の下でランチを召し上がり、社長さんを中心に話し合いをなさっていました。はるか昔に釈尊が悟りを開いた樹木下で藤森(藤森先生の理念に沿って、園の藤棚は森のように茂っています)を観ながら子ども主体の保育を語り合える皆さんと出会えたことに感謝です。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ