日曜日の保育理念研修会①
2013年05月20日 月曜日
今年度は年2回、日曜日に職員が集まって保育理念研修を行うことになっています。その第1回目を5月12日に行いました。保育理念コンサルタントを導入して7年目になる今年からは新たな3年計画がスタートします。保育者の意識改革が子どもにとっていかに大切なことか、子どもの発達過程を学ぶ自分自身の高めることが基本です。
研修が始まる前に恒例の皆勤賞、精勤賞、園のためや他の職員のために身を惜しまず尽くした方々の表彰を行いました。
最初に㈱カグヤの社長さんからガイドラインとマニュアルの違いについて、マニュアルは手順書です、掃除の手順、事務手続きの手順などです。一方、ガイドラインは道徳的規範です、気持ちよく働く環境を作るにはどうしたらよいかという道徳、行動規範的なものです。
たとえば保育園の業務を従業員にマニュアルで仕込むと、そつなく標準的画一的対応ができるのである意味で利用者からの評価は高くなります。いわゆるファミレスの接客対応の保育園版ということです。しかし、マニュアル絶対主義のままだと、皆が考えない組織に陥りやすいのです。
マニュアルを守るために、応用が利かなくなり実情に合わない場面が出てくるのです。
その場その場で最適な応用が利くかどうか、一斉画一教育ではその力が養われません。
世界で生きていく、活躍していくには表面に現れている現象だけではなく、何故そのような言動をすることにしているのかというぶれない規範を確立することです。
その規範作りを3年かけてやっていこうという取り組みが始まるのです。目標は一人ひとりの子どもの発達を見続ける保育園なることです。園では厚生労働省が示している保育園の指針、保育所保育指針に沿った子どもの発達を5領域でチェックできるパソコンソフトを活用しています。保育者は専門性の立場から時には個人で、時にはグループで発達チェックをしていきます。
そこで注意しなくてはいけないことは、子どもの言動だけに目を向けがちですが、発達をチェックしている自分自身のチェック、自分の見方は正しいのかどうなのかということを振り返ることを常に内省することがポイントです。その子が発達を遂げにくいのは、自分が良い人的環境になっていないのではないか、発達を信じ褒めてあげているか、失敗を次の発達課題のためにあると思えているか、失敗を喜べている自分なのかという視点です。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ