真言宗豊山派世尊院 参拝の功徳
2013年05月08日 水曜日
杉並区の阿佐ヶ谷にある「真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは)世尊院幼稚園」を訪問しました。以前にもブログで紹介したことがある幼稚園の中に、認可外保育園がある園です。今回は法人本部が有する「東京佼成ウィンドオーケストラ」の2013夏ファミリーコンサートについて、杉並区内私立幼稚園の事務局を務めていらっしゃる園長先生にご案内をするためでした。
おおらかな園長先生はいつも快く対応していただくのですが、音楽にも造詣が深く若い演奏家の育成にも携わっていらっしゃいます。8月に1,100人収容の杉並公会堂で0歳から親子で参加でき、障害をお持ちの方には最前席で鑑賞してもらう、楽しいコンサートを企画しています。プロの吹奏楽が杉並区子育て応援券も使用できるワンコイン500円コンサートで聴けるのですから、昨年行なわれた時には育子園の子どもたちも参加しました。杉並区教育委員会、私立保育園連盟も協賛し5月に実行委員会を開いて活動が始まります。
世尊院で頂戴した真言宗豊山派の季刊誌「光明」に、『いかだの喩え』という仏教童話が掲載されていました。お釈迦さまはどんなものに対しても、こだわってはいけないという説いていらっしゃいます。喩え話では、旅人が川を渡るために流木を集めていかだを作り、やっと対岸に渡ることができたのですが、努力して作ったいかだを捨てるのが惜しくなり重いいかだを頭にのせて歩き始めたのです。それに対してお釈迦さまは「旅人はいかだを岸に引き上げるか、杭につないでおけばよかったのです。そうすれば後で誰かの役に立つでしょう。旅人が身軽に旅を続けてこそ、いかだは用をなしたといえるのです。いかだに対するとらわれを捨てれば万事うまくいくのです。どんなことにもとらわれないことが一番の要です。それは、わたしの教えであってもそうなのですから、それ以外のものはなおさらです。常にわが身をふりかえり、とらわれがないように努めなさい」と説かれたという喩え話です。
こだわりやとらわれなどの貪欲(とんよく)、執着などが人間の「苦」を創り出しているとお釈迦さまは繰り返しお説きになっています。幸せになるためにはその心を変化させて、真理に沿った見方や考え方、周りへの感謝や実践を行うことです。重たいいかだ(貪欲)を自ら捨て、自分が作ったいかだを他の人が使い喜ぶこと(布施)を自分の喜びとする考え方、実践を日々心がけている人は最も幸せな人といえます。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ