内向的遺伝子が日本人を形成
2013年05月27日 月曜日
新たな保育制度設計は消費税増税がセットで、保育関連予算を1兆円増やして3.1兆円にする計画です。各市区町村で保育ニーズが異なりますから、その地域で弾力的に取り組めるようにしていこうとしています。全国一律の保育制度ではなく、その地域ごとに設定できることが増えます。認定こども園、幼稚園、保育園に共通の給付と小規模保育等への給付を創設します。都市部の待機児童解消のために小規模保育施設も支援されますが、制度設計途中ですから面積や人員配置基準など変更になることも予想されます。
制度は簡素化が一番ですが、地域や施設によっての違いを反映していくため、どうしても複雑化してしまいます。認定こども園へ移行するかしないかは施設が判断できるのですが、幼保連携型認定こども園は、認可・指導監督の一本化、学校及び児童福祉施設と位置付け、設置主体は国、自治体、学校法人、社会福祉法人のみで株式会社等は参入できません。
各市区町村が保育の実施主体ですから、保育ニーズを分析し計画策定、給付・事業を実施ますので、市区町村ごとに「子ども・子育て会議」を設置し保育現場の意見を反映できるものにしていくことになります。
保育士の給与などの処遇改善をしていこうという取り組みに14億円投入し、保育士養成施設新規卒業者の確保、就業継続支援、潜在保育士の再就職支援を推進していきます。
日本の子どもたちは「孤独感が強く、自己肯定感が低い」く、保護者も「子どもの成長に満足できない」、「保護者も自己肯定感が低い」と分析されています。このように子どもも保護者も「自信がない」人が多いのですが、この背景にあるものは何なのでしょう。セロトニントランスポーター遺伝子が影響しているのではという研究があり、この遺伝子は民族等によって異なり、日本民族は内向的で従順な遺伝子保有者が欧米人に比べて50%も多く、社交的活動的な遺伝子保有者はたった3%しかいないそうです。
物事に耐えること素直なことは大切なことですが、自己肯定感が低いなどの不安心理の背景にはこのような遺伝子が影響しているのでしょうか。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ