佼成育子園[こうせいいくじえん]-東京都杉並区

  • 佼成育子園 トップページへ
  • 佼成育子園 お問い合わせ
  • 報告書関係
  • 佼成育子園の理念
  • 佼成育子園のこだわり
  • 佼成育子園の給食
  • 佼成育子園から地域の皆様へ
  • 佼成育子園からのお知らせ
  • 佼成育子園について

佼成育子園前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ
バックナンバー
  • 2014年3月
  • 2014年2月
  • 2014年1月
  • 2013年12月
  • 2013年11月
  • 2013年10月
  • 2013年9月
  • 2013年8月
  • 2013年7月
  • 2013年6月
  • 2013年5月
  • 2013年4月
  • 2013年3月
  • 2013年2月
  • 2013年1月
  • 2012年12月
  • 2012年11月
  • 2012年10月
  • 2012年9月
  • 2012年8月
  • 2012年7月
  • 2012年6月
  • 2012年5月
  • 2012年4月
  • 2012年3月
  • 2012年2月
  • 2012年1月
  • 2011年12月
  • 2011年11月
  • 2011年10月
  • 2011年9月
  • 2011年8月
  • 2011年7月
  • 2011年6月
  • 2011年5月
  • 2011年4月
  • 2011年3月
  • 2011年2月
  • 2011年1月
  • 2010年12月
  • 2010年11月
  • 2010年10月
  • 2010年9月
  • 2010年8月
  • 2010年7月
  • 2010年6月
  • 2010年5月
  • 2010年4月
園のこだわり

東京キリンビバレッジと東社協保育部会が協定

2013年04月15日 月曜日

育子園も加盟している「東京都社会福祉協議会保育部会」と東京キリンビバレッジサービス㈱が、災害時に保育園への飲料供給を締結しました。3.11では都内でも各店舗から飲料水が品薄になり、杉並区から乳児が居る家庭に戸別訪問でペットボトルが配布されました。

首都直下等の大地震に備えて、各保育園などで飲料水や食料備蓄を計画的に行っています。地域の中にある保育園での飲料水の確保は最重要課題ですから、東社協では企業との協働を模索してきました。

 

こうした取り組みに呼応してくださったのが、東京キリンビバレッジでした。協定では災害発生時に各市区町村と被害状況の把握を行い、飲料水供給依頼を行うことになっています。

首都圏が震源になった場合は甚大な被害想定が発表されています。飲料水供給をどのように行えるか検討課題はたくさんありますが、大手飲料会社が積極的にバックアップ体制を担ってくださるのは心強いことです。

 

杉並区私立園長会では何度も話し合いを重ねて、災害ハンドブック「子どもを地震から守る」を作成して在園保護者に配布して震災対応を啓蒙しています。ハンドブックに基づいて育子園では常時ミネラルウォーターを使用しながら、500ℓ備蓄をしています。以前の認可保育園は在園児の保育業務だけでしたが、今は地域の子育て支援業務を積極的に行うことになっています。災害時には地域住民が避難してくることが想定され、特に乳幼児を在宅で育児している親子などが保育園に避難してくることもあるでしょう。

 

明日起こるかもしれない災害に備えて、育子園の従業員は2泊3日の連続保育を想定して勤務する体制を整えています。

P1070378

 

 

 

 

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

未婚率激増の国

2013年04月12日 金曜日

わが国の20年間の少子化対策を振り返ると、1990年海部内閣で合計特殊出生率が1.57人になり少子化が注目され始めました。1994年村山内閣でエンゼルプラン、新エンゼルプランが打ち出され、2003年小泉内閣で少子化社会対策法、2005年子ども・子育て応援プラン、2010年鳩山内閣で子ども・子育てビジョンと子育て新システム検討会議、2012年野田内閣で子ども・子育て関連3法など、矢継ぎ早に法整備が行われてきました。

 

合計特殊出生率が≒2.1人で現人口が維持されることになっていますが、2005年には1.26人と過去最低を記録し、2010年でも1.39人にとどまっています。年齢別出生率の推移では1930~1970年代は出生率5~3人で25歳がピークでしたが、2010年は32歳へと高齢化しています。その裏付けとして男女別未婚率割合の激増があり、1930年には25~29歳男性未婚率28.9%、女性8.5%に対して、2010年には男性71.8%、女性60.3%となっています。さらに1930年の35~39歳男性未婚率は3.9%、女性2.4%だったのが、2010年には男性35.6%、女性23.1%という高い数値になっていることが出生率低下の要因と分析されています。

 

未婚率の増加には経済的な要因があり、30歳代男性の年収と結婚や交際を比較した2010年データによると、300万円未満では既婚9.5%、交差相手なし38.8%で、600万円以上では既婚37.6%、交際相手なし29.8%となっています。25~34歳の独身者の意識は、適当な相手に巡り会わない≒50%、まだ必要性を感じない≒30%、結婚資金不足や自由や趣味を謳歌したい≒25%です。

 

結婚相手の条件として重視する点としては、人柄が男女とも≒96%、家事能力も≒95%と共稼ぎを前提に考えているようです。男女差が大きい点は経済力で男性≒40%に対して女性≒94%、職業は男性≒43%に対して女性≒86%で男性の経済力と職種を重視する傾向がうかがえます。

 

出会いがないという人たちへの自治体支援として、県単位で出会いの場を設定しています。過去の少子化対策は妊娠して子どもを出産した期間を援助するものがほとんどでしたが、安倍政権では出生率アップのために結婚する人を増やすバックアップ施策を模索しているようです。

 

P1070104

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

入学、入園式に参加して

2013年04月11日 木曜日

P1070403入園・入学の時季になりました。育子園のある地域の杉並区立和田小学校入学式に参加してきました。4月第1週目の土曜日でしたから、家族の方々が大勢参加していました。新1年生75人、3クラスのうち育子園卒園の子どもは13人です。先に体育館へ入場した家族と教諭、来賓一同が75人を拍手で迎えました。

 

国歌斉唱の場面では、初めて君が代を聞いた様子の子どもたちが大人のほうをきょろきょろみていました。新2年生が壇上で和田小学校の1年間を言葉と歌、パフォーマンスを交えて紹介してくれました。卒園した子どもたちが、それぞれのパートを誇らしげに披露していてる姿に触れて嬉しくなりまりました。

地域からは町内会、商店会、幼稚園、保育園、児童館、民生委員など子どもたちを地域で見守る方々が参加し、お祝いの言葉を伝え一人ひとりの成長を喜び合いました。校長先生が交代され、前任の校長先生は杉並区小学校長会長に就任されましたので今後も連携をとっていきたいと思います。

 

4月9日には育子園の法人本部が経営母体の佼成学園幼稚園入園式に参加しました。世田谷区給田にある園で、今年度は150人の新入園児を迎えての入園式で、会場には≒600人の大人と子どもが参加して盛大な式になりました。最初に年長組の子どもたちが、みほとけ様にお供え物をして式が始まり、園生活で毎日行う「合掌」の仕方を伝える役も堂々と行っていました。園長先生からは、新入園児(3歳児)に3つのお話、①友だちをたくさんつくりましょう。 ②園長先生と仲良しになりましょう ③園にはお母さんが居なくて寂しいと思いますが、家に居ますから安心してください。と優しく語りかけていらっしゃいました。

 

保護者の方々にも3つ、①比べないこと、焦らないこと…他の子ども、他の母親・父親・家庭と比べないこと、一人ひとりが尊い唯一の存在だからです。 ②できたことを見逃さないこと、できないことを探さない。 ③一人で悩まないこと、ママ友、パパ友、園の職員と話をしましょう。と、わかりやすく教えてくださいました。

その後は作詞・作曲:給田育孝(園長先生の筆名)の入園式の歌「楽しい幼稚園」を会場全体で合唱し、最後は恒例の儀式です。隣に座っている保護者と子どもが握手して子どもからは「育ててくれてありがとう」を伝え、保護者は子どもをギューと抱きしめて「入園おめでとう!」と伝えました。

 

ここ数年は≒120人の入園でしたが今年は150人、6クラスになり幻の「きりん組」が復活したそうです。子どもと保護者・家族の新しい生活がスタートした日に同席できたことに感謝です。

 

 

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

女性mo働きやすい国へ②

2013年04月10日 水曜日

NHK地上波で子育てと仕事の両立についてのテレビ討論を放送していました。ある自動車会社では妊娠初期から12歳までの子どもがいる女性社員の労働時間を50%に減らし、金曜日は在宅勤務が可能にしています。女性社員は平日4日間の仕事を計画的に進めるなど、ダラダラ仕事とは180度異なる発想で業務効率を向上させています。

 

車を購入する際に彼女や妻の意見が60%も影響しているそうなので、有能な女性目線の商品企画が売れる車づくりには欠かせないのです。ダイバーシティ(多様性)ディベロップメント(開発)オフィスづくりとして女性が直接提案できる組織づくりを提案しています。 

ホワイト企業を探すには、若い女性が多い会社は要注意、様々な年代の女性がいきいきと働いているかどうかを観察することだと提案しています。

 

子育てをしながら仕事をするには保育園の整備は欠かせませんが、待機児童が多い都市部で認可保育園を新設するには適切な不動産の確保が困難な状況です。横浜市の待機児童数は2010年に1552人でしたが、2012年には178人にまで激減しました。0~2歳児を対象にした横浜保育室などを新設し、新たに施設側に子ども一人当たり8~10万円の補助金を支出しています。保育園探しの支援を行う保育コンシェルジュを設置し、住民の保育ニーズを把握しながら最適な提案に対して住民から指示を得ているようです。

 

かつてオランダは「オランダ病」とも呼ばれた長い経済低迷に苦しんでいました。そこで1980年代に改革を進め、フルタイムで働く人とパートタイムで働く人の賃金を同じにしました。このシステム導入後は働く女性が急増し世帯収入も増加したことで消費が活発になりました。国の経済も立ち直り「オランダの奇跡」と言われています。現在では夫婦ともパートタイマーで働き、家事・育児を分担し合う過程が増え、子育てが終わったら夫婦ともフルタイムに戻れるという安心感があり労働意欲も増しているそうです。

 

今回の番組で取り上げられている日本と現状と課題は、欧州の乳幼児施設を見学して感じたことと同じです。ダラダラ仕事という発想はなく、夕方5時には閉園し親子一緒に家庭で夕食を捕り団欒を楽しみ、週末には家族で自然と親しむというライフスタイルは、人生における仕事という捉え方を再考させられます。モーレツサラリーマン、仕事・職場至上主義、企業戦士など職場に最優先という考え方もガラパゴスのみで通用している発想のようです。

育子園は90%が女性従業員、個性・特性を発揮していきいきと楽しそうに働いています。女性はコミュニケーション能力が豊かで周りと共調していこうとする特性がありますから、チームで仕事をするのは得意分野です。

 

P1070295

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

女性mo働きやすい国へ①

2013年04月09日 火曜日

NHK地上波で子育てと仕事の両立についてのテレビ討論を放送していました。番組冒頭、産休と育休を職場にお願いしたら「あなたの代わりはいくらでもいます、早く辞めたらどうですか?」と退職を促されて女性のインタビューが流れました。

 

135か国の男女間格差、ジェンダー・ギャップランキング格差が少ない国のトップはアイスランド、2位はフィンランド、3位ノルウェー、4位スウェーデンなどの北部欧州各国が占めています。何と日本は101位でという結果を見て、男女雇用機会均等法が施行され27年経っても根本的解決には至っていないのです。出産を機に退職した女性の11%が解雇・退職奨励を受け、35%が仕事と育児の両立が難しかったからと回答しています。

 

職場側の意見は子育て中の女性活用に課題があると答えた職場が71%にものぼっていて、主な理由は人員削減の影響で残った従業員一人ひとりの仕事量が増えているので、育児休業者の仕事を分担する余裕がないのです。

 

日本の職場では残業するのが当たり前のようになっていて、長時間労働の末帰宅した後は平日の家事時間は女性4時間44分、男性43分という実態ですから子育てしながら働く女性の負担が課題になっているのです。何時に帰っても家庭環境維持に関係ない、おじさんサラリーマンが作り上げた残業風土の特徴は、長時間会議や打ち合わせなどです。残業が多くても業績に反映されていないと分析している大手企業では19時に全員退社する日を設定しています。

 

時間当たりの労働生産性ランキングで日本はOECD34か国中19位に留まっていますから、17時から本格的に仕事を始める習慣を見直すには女性管理職の登用率を上げることも必要でしょう。19時に退社する日を設定している大企業では、「一番仕事の密度を上げて効率よく仕事をしているのは、早く帰らなければいけないお母さんたちです。それに比べて何時に帰っても関係ないおじさんたちは、ダラダラと無駄な時間を過ごしているのです」、社内では凝った資料作り禁止、会議は資料を事前に読み込んで1時間以内に終了することにしました。 

さらに社内ではメール連絡ルールを見直し、上司や同僚へのCcを止め、メール確認時間を大幅に短縮でき、Ccが無くなっても業績に影響ないという結果が出ているのです。

 P1070263

 

 

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

桜の花に人生を重ねて

2013年04月08日 月曜日

職員朝礼である職員が新渡戸稲造の『武士道』に述べられている「桜」についての一節を紹介してくれました。

 

「わが桜木は、その美の下に刃も毒も隠しておらず、自然が呼ぶ時にいつでも生を捨てる準備ができている。その色は華美ではなく、その香りは淡く、人を飽きさせない。色彩と形状の美しさは、外観に限られる」

 

その職員は桜の花と「見守る保育」を重ね合わせて、桜の花のように自己主張は控えながらも、なにかあったらいつでも準備できている保育者になりたい、と文学的な表現で語ってくれました。母親から薦められて読んだ書籍で「桜」の一節を知ったそうですが、親が感動した書籍を子どもが素直に読んで、職場で語れる親子の信頼関係は素晴らしいと思います。二十四節季の一つ「万物がすがすがしく明るく美しいころ」、「清明」の朝に相応しい朝礼でした。

 

一般的に西洋人は薔薇を好み、日本人は桜に魅了されるようです。冬の寒さがあってこそ桜は開花することができるのですから、人生苦があってこそ幸せを実感できることと通じます。桜は奈良時代から植えられるようになり、「さ」は神霊を意味し神が来臨し、「くら」は座を表し桜の花が咲く頃に神が座すところでお花見をするという説もあります。日本の花の中で開花予報、開花宣言がある花は他にはないようですから、春を待ちわびる人々の気持ちと桜の開花が重なっているのでしょう。

 

桜の開花は春の喜びと同時に、あっという間に散り去りゆく憂いも感じ、竹内まりやさんの「人生の扉」にあるように「春がまた来るたび ひとつ年を重ね … 陽気にはしゃいでた 幼い日は遠く … この先いったい 何度見ることになるだろう …」、諸行無常の人生をも連想させます。

園庭のしだれ桜も葉桜になり、はらはらと散っていく花びらの下で、子どもたちは思い思いの遊びに興じていました。

 

P1070167

 

 

 

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

保育園ふやし隊@杉並 シンポ⑤

2013年04月05日 金曜日

保育園ふやし隊@杉並主催の「これからの杉並の保育園」、待機児童問題から認可保育園不足を考えようというシンポジウムが開かれました。

シンポジウムの最後に猪熊さんから、横浜市は待機児童が0に近づいているが、安全が確保されていない施設も状態もある、保育士数の不足、量と質のバランス、慢性的な保育士不足、給料などの処遇が悪い、保育士が安心して働ける環境整備を整備する必要があります。

 

保育園問題を保育課だけで解決できないのではないでしょうか、川崎市の保育課に新築マンションチラシを持って行って保育ニーズが高まるので対策して欲しいと提言しても、保育課は関心がなく、縦割り行政の弊害が明白でした。街づくり部門と保育課がリンクして対策を講ずること、多くの保護者は子どもが小学校に入るまでに永住する場所を求めているのです。保育ニーズを事前把握する効果的な方法として、保健センターで母子手帳を配る際に保育園利用の有無を確認すると次年度の保育ニーズが把握できると考えています。行政の各部門を横断的に活用していくべきです。

 

保育園における事故発生場所は2歳までは園舎内での事故が多く特に睡眠中がほとんどです。3歳以上は園外散歩等での事故が多いので、園庭で思う存分遊べる環境整備を促進していただきたい。死亡事故や重篤事故が起こる原因はどこにあるのか、人的、環境的、金銭的な余裕がないと事故が起こるのです。昨年は12人が死亡、午睡中の事故がほとんどでうつぶせ寝で死亡し、預けて1日目に亡くなることが多いのです。泣いている子どもだけを外に連れていける人的余裕ないから事故は起こるのですから金銭的余裕があることで事故は少なくります。

 

我々大人が肝に銘じておかなければならないのは「親の便利は子どもの不便」という発想です。さらに「親がいくら教えても言っても子どもは変わらない」のです。鏡のシンポジウムには大勢の議員さんが参加していますが、各地の会合に参加していますがこれだけの議員さんが集まることはありません。待機児童問題は自分が体験して初めてわかること、その時だけ考えればよいということではなく、保護者が安心して安全な保育園に預けられるように、子育て世代と一緒に継続して保育を考えていくことをしていきましょう。(文責:園長)

 

午前10時から12時までの予定でしたが、白熱した雰囲気と沢山の意見が交わされ12時30分まで延長したほどでした。現状の待機児童数カウント方式は実情とかい離していますから正確な人数把握と、地域別待機児童数を把握することを今年度中に行っていくべきです。新しい保育制度が始まると、今以上に保育ニーズが把握できにくくなる可能性がありますから、今回のような話し合いの場を定期的に行い、保護者、保育園、住民、行政、議会などが本気で将来を考えていきたいものです。

P1060971

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

保育園ふやし隊@杉並 シンポ④

2013年04月04日 木曜日

保育園ふやし隊@杉並主催の「これからの杉並の保育園」、待機児童問題から認可保育園不足を考えようというシンポジウムが開かれました。

参加した都議会議員からは、都内の待機児童数は≒2万人で認可と認可外の差が多いことは事実です。先進国の保育との差も大きな課題と受け止めています。

杉並区議会議員からは、区長は認可保育園新設を打ち出しています。子育て応援券や中学校までの医療費無償など子育てに関する予算を拡充しています。区内の保育園利用者の割合は認可が75%、認可外25%で、認可外への補助金は杉並4万円、世田谷2万、板橋1万で、杉並区は手厚い補助を行っています。短期的に困っている方への対応と長中期課題、

場当たり的な行政施策にならないように努力していきたいと思います。

 

区役所からは、切実な保育を希望している皆さんの声をお聞きして対応していきます。昨年より申込者が400人増、3月に緊急対策を発表しました。東京都認証保育所の質を向上するために杉並区は認可保育園と同等を維持しています。区保育室も認可に準じ、認可外保育施設への補助も25年度から上乗せする予定です。今後も認可保育所増設を計画しています。待機児童数のカウント方法は、国が示した定義で行っています。申込時の状況とその後の変化をとらえていくなどの整備をしていきたいと考えています。

 

保護者からは、自分は認可園に入れたが待機児童数のカウントの仕方が適切ではないと思います。入園申込書の認可保育園に入れなかったらどうするかの項目に認可外に入れると回答した人はカウントされず、会社に子ども同伴出勤、身内で保育している人のみがカウントされる、認可外に預けた家庭まで後追い調査をしてほしいと要望します。

昨年認可に入園できず、認可外は区内は全滅、中野区に通い始めた5駅乗って途中下車し通っているのですが親子とも疲れ果てています。

認可と認証の議論の中で地域によって最低基準を緩和して子ども一人あたりの面積を狭くしようとするのは子どもに対する差別、子どもはどこに生まれても同じの権利があります。(文責:園長)

 

10人以上の区議会議員と区役所からも2人参加、認可保育園からも数園参加し、切実な課題にさらされている保護者と一緒に考えることを重ねていき、具体的実行が求められています。

P1060905

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

保育園ふやし隊@杉並 シンポ③

2013年04月03日 水曜日

保育園ふやし隊@杉並主催の「これからの杉並の保育園」、待機児童問題から認可保育園不足を考えようというシンポジウムが開かれました。

ジャーナリストの猪熊さんは保育園での事故を長年取材しています。都内認可外保育施設での死亡事故、保育実態は劣悪で、利益を得るために総支出の35%しか人件費に使われていません。認可保育園はおおむね総支出の70%以上が人件費に充てられています。保育施設を選ぶときは人件費に投入している割合を調べることも必要でしょう。

 

親は1人目の子どもを産んで初めて親になるのですから、どんなに保育園の役割が大切なのかわからないのです。1人目の子どもは幸い認可保育園に入れ、その園は質の高い子ども中心の保育で本当に素晴らしかったです。認可保育園に入れない場合は、ワンルームの保育環境、4歳以上になると居づらくなる雰囲気があり、少人数なので子ども集団としての育ちは難しいと思います。

 

認可保育園に入れないと保護者にとってのデメリットは、子育ての知恵が得られないことです。認可保育園の質の高い保育理念や実践とノウハウは初めて親になった保護者にとって重要です。認可保育園の園庭で子ども自ら走り回ることがどれほど身体発達にとって良い影響を与えているか、0歳から6歳までの連続した保育環境が発達がどれだけ影響をおよぼすか計り知れません。

 

全国の保育児事情を取材する立場にありますが、杉並区は子育てに力を入れていると思っていますが、世田谷区は国有地を保育園にし、町田市は20年限定の保育園を設置しました。

調布市は保育課に地図を貼りだして、地域別の待機児童数を視覚化していますから保活中の保護者にとってはとても親切な対応をしています。

 

単に待機児童解消のために保育園を増やすことは避けて欲しいと考えています。危険な保育園を増やすのは本末転倒で、その取り組み方を見ていると基礎自治体の力量が判定できるのです。良い保育園が沢山ある地域には住民が増え、子育て世代が増えることで地域の活力が増すのです。(文責:園長)

 

人件費率が35%という施設では不動産賃貸料などの負担もあるのでしょう、人的余裕がなく連続勤務などの劣悪な労働環境が想像できます。何よりも大切な子どもの「いのち」を一番に考えること、常にブレないことが保育現場の使命です。3月に行われた杉並区私立保育園園長会でも、区内マップ上に実待機児童がどれだけいるのか見えるかして欲しいと、杉並区保育課に提案したところでしたから、調布市の事例を参考にして早急にマップ作製に取り組んで欲しいものです。

 

P1060987

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

保育園ふやし隊@杉並 シンポ②

2013年04月02日 火曜日

P1070020保育園ふやし隊@杉並主催の「これからの杉並の保育園」、待機児童問題から認可保育園不足を考えようというシンポジウムが開かれました。

ふやし隊代表者から、夫の給料だけでは生活できない社会構造、日本は再就職が難しい国、子どもを持っていると採用側の評価が低い国です。子ども子育て会議が国でも全国地域でも開催されるので、子育て世代の住民も是非参画させてほしいと願っています。保護者の希望は認可保育園に入園することです。しかし入園できない子どもが年々増加し、そのうえ認可外保育園に入園しようとしても、全員が入れない状態です。

 

5月以降も申込みを継続していますが、いつ入園できるか不明なので復職が確定できないで職場も困っています。認可外保育園が増えると、情報収集ができにくくなり自分の足で子どもを連れて現場に足を運ぶ保活が多くなるのです。

 

続けてジャーナリストの猪熊弘子さんから保育問題に対しての現状と提案がなされました。猪熊さんは保育園での死亡事故などを取材してきた方で、当日もTBS「噂の東京マガジン」に登場されていました。

4児の母親としての保育経験から、3月生まれの子どもは待機児童になりやすいことや子どもが別の保育園に通う不便さ、認証保育園は当時0歳2人で16万円でした。

子どもを育てながら働きたいという普通のことができないのはおかしいという思いがつのりました。

 

待機児童数カウントの定義が平成14年に変わり、本当の数字が解らなくなっています。

認可保育園に入りたいのに入れず、しかたなく他の保育施設に通っている子どもたちのうち税金を投入している保育施設に入園できている人数はカウントされていません。

足立区で行われた集会で、ある父親は小学校に入れない子どもはいないのに、なぜ保育園に入れないのか、義務教育ではないが希望者が入れないのはいかがなものか。と切実に訴えていらっしゃいました。(文責:園長)

 

保育問題を探求されている猪熊さんを杉並区私立保育園連盟で招聘して講演会を開催したこともあります。 保護者目線で縦割り行政の改善や、保育園側への提言をされています。

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

Pages: Prev 1 2 3 Next
  • 報告書関係
  • 佼成育子園 お問い合わせ
  • 佼成育子園 トップページへ
このページの一番上へ
立正佼成会附属 佼成育子園
〒166-0012 東京都杉並区和田1丁目16番7号 TEL:03-3381-0398 グリーンFAX:050-3737-1849
http://www.kosei-ikujien.jp/ E-mail ikujien@iris.ocn.ne.jp
Copyright (c) Kosei ikujien. All Rights Reserved.