保育園ふやし隊@杉並 シンポ⑤
2013年04月05日 金曜日
保育園ふやし隊@杉並主催の「これからの杉並の保育園」、待機児童問題から認可保育園不足を考えようというシンポジウムが開かれました。
シンポジウムの最後に猪熊さんから、横浜市は待機児童が0に近づいているが、安全が確保されていない施設も状態もある、保育士数の不足、量と質のバランス、慢性的な保育士不足、給料などの処遇が悪い、保育士が安心して働ける環境整備を整備する必要があります。
保育園問題を保育課だけで解決できないのではないでしょうか、川崎市の保育課に新築マンションチラシを持って行って保育ニーズが高まるので対策して欲しいと提言しても、保育課は関心がなく、縦割り行政の弊害が明白でした。街づくり部門と保育課がリンクして対策を講ずること、多くの保護者は子どもが小学校に入るまでに永住する場所を求めているのです。保育ニーズを事前把握する効果的な方法として、保健センターで母子手帳を配る際に保育園利用の有無を確認すると次年度の保育ニーズが把握できると考えています。行政の各部門を横断的に活用していくべきです。
保育園における事故発生場所は2歳までは園舎内での事故が多く特に睡眠中がほとんどです。3歳以上は園外散歩等での事故が多いので、園庭で思う存分遊べる環境整備を促進していただきたい。死亡事故や重篤事故が起こる原因はどこにあるのか、人的、環境的、金銭的な余裕がないと事故が起こるのです。昨年は12人が死亡、午睡中の事故がほとんどでうつぶせ寝で死亡し、預けて1日目に亡くなることが多いのです。泣いている子どもだけを外に連れていける人的余裕ないから事故は起こるのですから金銭的余裕があることで事故は少なくります。
我々大人が肝に銘じておかなければならないのは「親の便利は子どもの不便」という発想です。さらに「親がいくら教えても言っても子どもは変わらない」のです。鏡のシンポジウムには大勢の議員さんが参加していますが、各地の会合に参加していますがこれだけの議員さんが集まることはありません。待機児童問題は自分が体験して初めてわかること、その時だけ考えればよいということではなく、保護者が安心して安全な保育園に預けられるように、子育て世代と一緒に継続して保育を考えていくことをしていきましょう。(文責:園長)
午前10時から12時までの予定でしたが、白熱した雰囲気と沢山の意見が交わされ12時30分まで延長したほどでした。現状の待機児童数カウント方式は実情とかい離していますから正確な人数把握と、地域別待機児童数を把握することを今年度中に行っていくべきです。新しい保育制度が始まると、今以上に保育ニーズが把握できにくくなる可能性がありますから、今回のような話し合いの場を定期的に行い、保護者、保育園、住民、行政、議会などが本気で将来を考えていきたいものです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ