保育園ふやし隊@杉並 シンポ④
2013年04月04日 木曜日
保育園ふやし隊@杉並主催の「これからの杉並の保育園」、待機児童問題から認可保育園不足を考えようというシンポジウムが開かれました。
参加した都議会議員からは、都内の待機児童数は≒2万人で認可と認可外の差が多いことは事実です。先進国の保育との差も大きな課題と受け止めています。
杉並区議会議員からは、区長は認可保育園新設を打ち出しています。子育て応援券や中学校までの医療費無償など子育てに関する予算を拡充しています。区内の保育園利用者の割合は認可が75%、認可外25%で、認可外への補助金は杉並4万円、世田谷2万、板橋1万で、杉並区は手厚い補助を行っています。短期的に困っている方への対応と長中期課題、
場当たり的な行政施策にならないように努力していきたいと思います。
区役所からは、切実な保育を希望している皆さんの声をお聞きして対応していきます。昨年より申込者が400人増、3月に緊急対策を発表しました。東京都認証保育所の質を向上するために杉並区は認可保育園と同等を維持しています。区保育室も認可に準じ、認可外保育施設への補助も25年度から上乗せする予定です。今後も認可保育所増設を計画しています。待機児童数のカウント方法は、国が示した定義で行っています。申込時の状況とその後の変化をとらえていくなどの整備をしていきたいと考えています。
保護者からは、自分は認可園に入れたが待機児童数のカウントの仕方が適切ではないと思います。入園申込書の認可保育園に入れなかったらどうするかの項目に認可外に入れると回答した人はカウントされず、会社に子ども同伴出勤、身内で保育している人のみがカウントされる、認可外に預けた家庭まで後追い調査をしてほしいと要望します。
昨年認可に入園できず、認可外は区内は全滅、中野区に通い始めた5駅乗って途中下車し通っているのですが親子とも疲れ果てています。
認可と認証の議論の中で地域によって最低基準を緩和して子ども一人あたりの面積を狭くしようとするのは子どもに対する差別、子どもはどこに生まれても同じの権利があります。(文責:園長)
10人以上の区議会議員と区役所からも2人参加、認可保育園からも数園参加し、切実な課題にさらされている保護者と一緒に考えることを重ねていき、具体的実行が求められています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ