笑っている父親を増やそう
2013年04月19日 金曜日
NPO法人ファザーリング・ジャパンは、「イクメン」を支援していく組織です。今では国会議員にも育メン議員団があります。理念は「父親が変われば、家庭が変わる、地域が変わる、企業が変わる、そして社会が変わる」です。最近気になっているのは、笑わない子どもが増えているのではないでしょうか、その後ろには必ずと言っていいほど笑わない保護者がいるのです。良い父親ではなく「笑っている父親」を増やしていこうと活動しています。
父子家庭支援としてフレンチトースト基金を立ち上げました。父子家庭には児童扶養手当がつきませんでした、残業も出張もできない父子家庭の父親を支援しよう活動を行い、現在では手当が支給されるようになりました。タイガーマスクプロジェクトやイクジイプロジェクト、パパ検定などの多彩な事業を行っています。父親育児が活発になっている背景として、少子高齢化、育てる側の不安とその抑止、男女共同参画社会、男性自身の家族志向・幸せの価値変化があるようです。
スウェーデンは18時までに70%の父親が帰宅していますが、日本は21時以降が大多数を占めています。日本では平日の父親の育児時間は18分だけですから、いかに母親に負担がかかっているかということになります。男性は生き方の幅が狭いので、自殺者の70%は男性、過労死の90%も男性です。東京都のホームレスの95%が男性で、男性文化は追いつめる文化、ワークライフバランスの悪さが男性を追い詰めているといえます。
男性が育児をしずらい社会の功罪として、男性が追い詰められ自ら命を絶つ、女性が追い詰められ我が子に危害を加える、子どもが追い詰められ親や周囲の人に危害を加え、家族ごと追い詰められない社会構造が望まれます。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ