公園で私語を慎む?
2013年04月30日 火曜日
今は子どもが育ちにくい環境になっています。たとえば保育園を新設する時には周辺住民が子どもの声がうるさいと反対し、ようやく開園しても二重サッシの窓は絶対に開けることができず、大声を出せない子どもたちがいます。都内のある公園には「私語をしないでください!」という看板がある時代です。
高齢者には予算が投入され続けていますが、やっと子育てに予算がつく社会になってきました。子育てや介護に従事する人たちに対する社会の評価を上げていくことが急務です。表面化する虐待事例は氷山の一角で通報・発見されないケースが各地域数多くあると言われています。子どもは多くの人々に触れ合いながら育つことで社会性が培われます。
このように子どもと母親だけで孤独と向き合っていなければいけないのか、保育園にいればいろんな人がいることを知り、喜んだり、悲しんだりすることを体験できて「いじめ」も少なくなっていくのでしょう。人間は一人では生きられないということを体感として子どもが解ることが最も大切です。欧州では父親の産休・育休が当たり前ですがその基本は会社中心の社会構造ではなく「子ども」にとってという視点で全てのことを考えているのです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ