お菓子の代わりにナッツを食す
2013年02月06日 水曜日
「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」の言葉どおり、月日の経つのは早いものです。
幼い子どもがいる世帯では育児をしながら仕事や家事などに追われ、忙しく過ごしている事だと思います。時間に余裕がなくなると、時間のことなど気にしていない子どもに対して「早く!」と言ってしまうことも多々あるのでしょう。もう少し時間をかければ子どもが達成感を味わえ自信につながるのですが、とかく大人は途中経過には目がいかず結果を求めてしまいがちです。頭では分かっていても、子どもに対して当たってしまい、「子どもの寝顔に謝る」こともあります。
衝動的になったり、思いつきのまま実行すると周りと調和しなくなることがあります。流行に敏感なことも必要ですが、見かけや見栄えにまどわされない地に足の着いた生活をしていくことが情報化社会の中にあって大切なことだと思います。ベストセラー、大和書房の『スタンフォードの自分を変える教室』の著者であるケリー・マクゴニガル氏の授業は、学生たちの心をしっかりとらえています。マクゴナル氏は意志力を高める方法として次の3つを紹介しています。
①呼吸の回数を1分間に4~6回に減らす。
②お菓子の代わりにナッツを食べる。
③10分待つ。
というものです。①は深い呼吸方法で心身ともに静寂になるのでしょう。 ②は急激な血糖値の乱高下を抑えることで心身の安定が図られるのでしょう。③は衝動的になった時など、時間をおくことでもう一度見つめ直すことで真実が見えてくるのでしょう。
マクゴナル氏の提案は仏教の八正道の中に「禅定(ぜんじょう)…心身ともに動揺することがなくなった、安定した状態」につながるものだと思います。忙しい日常だからこそ、ちょっと立ち止まって考える時間を持ちたいものです。
もうじき2月15日、お釈迦さまがお亡くなりになった涅槃(ねはん)の日です。育子園でも涅槃会(ねはんえ)涅槃図に描かれたお釈迦さまは北枕で西を向き、周りには涅槃を悲しむ人々、動物たちが描かれていますから、お釈迦さまが亡くなった悲しい日と捉えがちですが、お釈迦さまが説かれた、四苦…生・老・病・死、肉体を持つがゆえの煩悩(ぼんのう)や欲望から解放される方法を通して、生きることの本当の意味を教えてくださったことに感謝する日だと思います。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ