社会人として「学ぶこと」の意義は、行動変容
2013年02月20日 水曜日
職員の人材育成におけるコーチング段階では、
①メンバーの成長を願い、常に積極的な関心をもつ
②メンバーの自主性や自発性を尊重し、気づきを促す
③メンバーの持ち味や潜在能力に着目する
職員の成熟度に応じた働きかけは、
①依存状態(ほとんど自己解決できない)…ティーチング(基本事項を指示し、教え、習得させる)
②依存状態(少しは自己解決できる)…コーチング(一緒になって考え、必要な指導・援助をする)
③半自立状態(おおむね自己解決できる)…コーチング
④自立状態(ほとんど自己解決できる)…承認・委譲的指導(できていることを承認し。任せ、見守る)
業種・職種固有の専門性、福祉職員共通の専門性、組織性では、
①職務基準値を達成している職員に対しては、教化点を示してさらに伸ばしていく職員集団です。
②基準に達していない職員に対しては、直面する業務や改善点を示し実践させることです。
保育専門性の行動を支える3つの能力とは、知識(分かる)、技術・技能(できる)、態度・意欲(やる気がある)が整ってこそ、求められる職務・役割行動(職場が求めている実践をする)
社会人として「学ぶこと」の意義は、行動変容です。
①学ぶ(自分の経験をベースに新しい知識、情報、新しい経験)
②気づく(強み…強化点、弱み…改善点)
③描く(目標、行動指針、共有)
④変わる(行動変容、実践)
保育園という目的集団の他律性に自立性を加えることが大切です。
ノルマや監視統制型の指導ではなく、理念を明確に伝えて、職員が理解し納得して、共感してから、自発性・自律性を引き出せるコミュニケーションを園内で醸成していくことです。
キャリア・ステージの節目にある4つの段階は、
①準備段階 ②遭遇段階 ③順応段階 ④安定化段階ですが、キャリアパスで重要なのは準備と遭遇段階です。
日常のOJT(上司や先輩が、部下や後輩に対して、仕事を通じて、仕事に必要な知識・技能・態度を指導育成する全ての活動、人間性や性格を変えることではない、福祉現場ではスーパービジョン)に加えて意図的OJTを集団指導と個別指導の両面からアプローチすることで、職員の自信が育ち、関係性を培い、職員のモチベーションを高め、チーム力を開発することになります。
職員との定期面接行うと仕事に関する対話が促進される
質問スキルを変えてみる、
①限定質問 (分かりますか、もうできましたか)⇒拡大質問 (どのように考えていますか、どこまでできましたか)
②過去質問 (今まで何をやってきましたか、大事にしてきたことはなんですか)⇒未来質問 (これから何をしたいと思いますか、大切にしたいと思うことはなんですか)
③否定質問 (どうしてうまくいかなかったのですか、なぜハッキリしないのですか)⇒肯定質問 (阻害原因はどこにあると思いますか、ハッキリしないのはどこでしょうか)
このように質問する側が限定・過去・否定質問から、拡大・未来・肯定質問に変えていくと、相手も前向きな発想ができ、自ら考え出した答えも創造的、実践的、自発的目標達成になっていくのです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ