否定語は使わない
2013年02月19日 火曜日
傾聴‐相手が自分の話を聞いてもらえたと感じること、それが傾聴です。意識して言葉の奥にある思いを聴こうとする姿勢が相手に満足感を与えます。相手の表情やしぐさも観察することで相手は大切に思われていると感じて、心を開いてくれます。
相手が一番気にしていること、辛いこと、困っていることを尋ねてみることです。相手の思いに焦点をあてることで相手は満足感を得られ、大切にされていると思えるのです。相手の話がいい悪いではなく、どんな気持ちを伝えようとしているのかを聴くことです。
相手の言ったことをもう一度こちらが言って確認していくと、人の話を正確に聞くことも大切です。話の途中でも、いったん話を止めてあげて自分の言葉で相手が言ったことを整理してあげるアプローチもコーチングには大切です。
承認-相手が大切にしていること、思いや願いを受け止めてあげて確認してあげる、たとえば自発的に掃除をしている人に、掃除のお礼感謝を言うことも大切ですが、その場を綺麗にしようと思い掃除をしている貴方の心が素敵ですね。と言うと、深く自分を理解してもらえたと思ってもらえそうです。
ほめ方も自分中心ではなくて、相手が喜ぶであろうほめ言葉も必要です。結果とプロセスもほめてあげると満足感が高まることもあります。また、相手にとって人から言ってもらうと嬉しい言葉を聞いておいて、仕事を見てあげて、讃えてあげると相手は自分を大切にしてくれていると実感できます。
ほめると叱るは両輪で、叱るはネガティブな言動なので相手との信頼関係があるうえではじめて成り立ちます。相手の言い分を十分に聞くこと、叱るとこも否定語は使わないことです。なぜ、どうして、でもね、しかし、という言葉も相手を叱責しているように聞こえます。
相手が悪いのだという気持ちにさせないように、なるほどね、と言ってから事実確認として何が原因だったの、何が支障だったの、何が問題だったのと、事柄に焦点を当ててあげると、相手は自分が責められていない気持ちになります。
その後で貴方は何ができそう、ほかには何ができる、と相手が自ら考えられる建設的に問いかけると相手の成長に繋がる関わり合いができます。
日々の保育の一場面で意識しながら活用していくと、子どもや保育者間のコミュニケーションがさらに良くなることでしょう。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ